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ほんとに知ってる?定番資格【MOS編】(4ページ目)

2007年春からは、the 2007 Microsof Office systemとWindows Vistaに対応した新資格も順次スタート予定。あらためて注目を集めている「MOS」の概要、対策、効果とは?

いぬかい はづき

執筆者:いぬかい はづき

仕事に活かせる資格ガイド

「MOS」資格の効果

人気、知名度では言うことなし、のこの資格。合格後、どのくらいの「効果」があるものなのでしょうか?一般的に考えられる「効果」を挙げてみましょう。

■その1:就・転職に効く!ただしアピールに一工夫が必要
今や事務職に限らず、ほとんどの職種で何かしらPCを使う機会があると言っても過言ではありません。それも、圧倒的なシェアを誇るマイクロソフトのOffice製品のスキルともなれば、「できて当たり前」と見る人事採用担当者が増えています。筆記試験ではなく、実際にPCを操作してスキルを測定する「MOS」を持っているということは、「そのアプリケーションソフトを操作できる」という証明になるわけですから、もちろん有利と言えるでしょう。

おなじみ「リクナビNEXT」のフリーワード検索を使って関連の求人を検索してみても、「Word」「Excel」などOffice製品に関連したスキルを挙げている求人は多数。ビジネスシーンの即戦力として不動の地位を獲得していることがわかります。営業や企画関連業務では、PowerPoint、Accessができれば、評価は更にアップ!しかし意外なことに、「MOS」自体でのヒットは稀。どうしてなのでしょうか?

理由は簡単。企業が欲しいのは有資格者ではなく、実務に対応できるPCスキル。そのため、資格よりも「実際にどのくらいWordやExcelを使えるのか?」に重点が置かれるからです。
つまり、人事担当者が知りたいのは「どんな場面で、どのように使っていたか」「PCスキルを使って何をしていたか、何ができるのか」「どのくらいの時間で、どの程度の作業をこなせるのか」ということ。実務の中で十分にPCを使用しているのであれば、別に「MOS」を持っていなくてもOK、というのはこのためです。

しかし、履歴書の資格欄に「MOS」と書いてあれば、どの程度のPCスキルがあるかを客観的にアピールできることは確か。特に、「実務ではPCを使ったことがないけれど、十分なスキルがあることをアピールしたい」というようなケースでは効果大です。こうしたケースでは、「MOS」だけでなく、WordやExcelの機能を駆使した応募書類を提出するとか、PowerPointを使って作成した資料を添付してみるとか、プラスαの自己アピールを心がけると、更なる効果が期待できます。

■その2:派遣社員の時給アップに効く!
派遣の求人と言えども、実務に基づく十分なPCスキルがあれば、「MOS」がなくともアピールになるのは、一般の就・転職のケースと同様。しかしながら、「即戦力」が求められ、スキル重視の傾向がさらに顕著な派遣業務では、スキルの客観的な評価が大きな決め手。そのため、必須資格を指定してくる企業も多く、同じような経験であれば、その経験・スキルを的確に評価する資格は、無いより有る方が断然仕事に結びつきやすくなるのです。その効果は、もちろん時給にも直結。
特にExcelならエキスパートレベル、プラス、PowerPoint、Accessも使えれば、高時給の求人がぐんと増えてきます。PowerPoint、Accessは、Word、Excelに比べると、まだまだ実務で使った経験があるという人は限られることから、「MOS」のアピール度も、その分高いと言えるでしょう。

■その3:ビジネスパーソンの基礎力アップに効く!
YES-プログラムから探る「求められるスキル・資格」としてご紹介した「企業が若者に求めるスキル」を証明する資格としても、堂々と名前が挙がっている「MOS」。
多くの受験者が口にするように、どうしても自己流になりがちなソフト活用スキルを、系統立てて身につけることができる……これは「MOS」の最大のメリットと言えるでしょう。自宅でのPC所有率も格段に上がり、たとえ仕事で使うことが無くても使えて当然、とても「触ったことがない」とは言えない状況になってきているのが現代のビジネスパーソン。「MOS」で習得できるスキルは、その基礎力アップに抜群の効果を発揮することは間違いありません。



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