2006年8月の注目ニュース
ニュース: 今が狙い目!中途採用枠大幅増加予定の業界はこれ! |
■概要
「仕事に活かせる資格」について考えるとき、無視できないのが雇用市場の動向です。8月には、官公庁、民間問わず、雇用に関わる様々な調査結果が発表されましたが、いずれの調査でも、主に35歳以下の若手を中心とした「中途採用予定数の増加」は明らか。代表的なデータを以下にご紹介します。
●厚生労働省:平成17年企業における若年者雇用実態調査結果の概況
向こう3年間の採用予定数を、2002年10月~2005年9月の採用実績よりも増やすという企業は26%。特に「運輸業」(42%)、「金融・保険業」(41.3%)、「製造業」(39.3%)での顕著な伸びが目立ちます。一方で、「減らす」(6.1%)、「採用しない」(13.3%)、「ほぼ同じ」(43.8%)企業ももちろんあるので注意。
●リクルートワークス研究所:ワークス中途採用調査2006
民間企業の2006年度の中途採用予定数(正社員)は69.6万人で、05年度の予定数に比べると30.1%の増加。特に1000人以上規模の企業の伸び率は51.6%で、大企業ほど雇用意欲が活発化していることを示しています。業種別では「流通業」(60.5%)、「サービス・情報業」(27.5%)、「金融業」(24.5%)などに注目。
ほかにも、日経新聞社が行った国内企業の「社長100人アンケート」では、4割の経営者が「人手不足感」を表明。この調査では、職種・業務分野ごとの不足が明らかになっています。最も多いのが「営業、販売」(30.8%)、次いで「工場での生産・生産管理」(23.3%)、「新商品・サービスの企画」(15.8%)。
どんな業界・職種で人材ニーズが増大しているかを把握することは、就・転職に役立つ資格選びのヒントにもなるはずです。しっかりチェックしておきましょう。
ニュース: 旅気分で試験勉強?!ご当地検定の元祖「京都検定」に受験対策講座 |
■概要
合格者への求人情報提供や独立支援を行なうなど、単なる「趣味」的資格とタカをくくっていられなくなりつつあるのが、いわゆる「ご当地検定」。(※参考:「仕事に活かせるご当地検定現る?!」)
ここ数年で次々に誕生している「ご当地検定」の中でも、元祖とも呼ばれる存在が「京都・観光文化検定試験(京都検定)」でしょう。2006年に行われた初の1級試験では、合格率4.5%という超難関。そんな「レア感」が更に魅力となったのか、ついに東京都内で受験対策講座まで開講されるという加熱ぶりです。
今回開講された受験対策講座は、その名も「京都学講座<京都塾>」。旅行会社・クラブツーリズム社が運営、京都府、財団法人京都伝統工芸産業支援センターが後援者として名を連ねており、東京に居ながらにして、「ほんまもんの京都」に触れられるとか。今回の講座は、9月1日~5日までの開講のため、残念ながらここではご紹介のみとなりますが、今後も「京都検定」の試験に合わせて開講される見込み。試験前日に京都入りする「受験ツアー」も企画されているというから、なんとも商魂たくましい……いやいや、ユニークな資格対策の登場ですね。
●クラブツーリズム:京都学講座<京都塾>開催のご案内(PDF)