あなたは「資格があれば自分の市場価値は上がる」と考えてはいませんか?
MBAにCPA、ビジネスパーソンに人気の資格は数々あれど、実際のところ転職市場でどれくらいの実力を発揮するのか気になるところ。
そこで今回は、「人材バンクを使った転職」前ガイドであり、人材バンク(株)リクルートエイブリックの「エイブリックNET」前編集長(現:キャリアアドバイザー)の川野さんに、資格と市場価値の関係「ホントのところ」を直撃インタビュー。「資格があれば、就職に有利?」「今よりも年収アップは確実?」という誰もが抱く素朴な疑問に答えていただきました。
――「この資格を取れば転職に有利!」というイメージがある資格はたくさんありますが、実際の転職市場で「資格」はどのように評価されているのでしょうか?
川野 それではリクルートエイブリックの転職市場において、ビジネスパーソンに人気がある代表的な資格をいくつか挙げて説明しましょう。もちろん、ほかの人材バンクや人材バンクを使わない転職市場の傾向とは一致しない部分もあるとは思いますが、ぜひ参考にしてみてください。
◆この人気資格の実力とは?
MBA |
CPA |
簿記1、2級 |
TOEIC |
中小企業診断士 |
【MBA】
取得者が増えた分、以前ほど有利になることはなくなってきました。しかし、特に、コンサルタント、事業企画、経営企画など、理論構築力が必要とされる仕事においては取得していれば書類選考通過率が上がるのは間違いありません。
ただし「とりあえず取得しました」ではダメ。MBAの知識を活かして何がしたいのか、自身のビジョンを明確に語れてこそ、「欲しい人材」としての評価につながります。
某大手電機メーカーが、20代~30代前半を対象に「次世代経営職」の積極採用を行っていますが、これまでに採用された人の中にはMBAホルダーが多いようです。MBAそのものが評価されたというより、「経営に強い興味を持ち、実際に学ぶという行動を起こし、努力した」という姿勢が、企業側の求める人物像とマッチしたとのことです。
→同じくビジネスパーソンに人気の資格、「CPA」「簿記」はどうだ?解説は次ページ。