韓国語/検定試験・スピーチ大会

青春時代と韓国語~「クムホ・アシアナ杯」(3ページ目)

高校生の皆さんが韓国語の表現力と、韓国・韓国語への思いを力一杯伝える「クムホ・アシアナ杯~話してみよう韓国語~高校生大会」が、6月14日(土)に行われました。感動の大会の様子をリポートします!

幡野 泉

執筆者:幡野 泉

韓国語ガイド

ネイティブ顔負け!~韓国語スピーチ部門

韓国語スピーチ部門発表者
羨ましいくらい流暢な韓国語に、一同うっとり……
こちらも初の試み、「韓国語スピーチ部門」です。自分で考えたテーマまたは「旅」、「空」について韓国語でスピーチ原稿を作成し、暗記して本選で発表する、というものです。この部門には、7名の方が出場されました。

とにかく、その韓国語のレベルの高さに驚きました。こんなに上手な高校生が、全国にいるだなんて……。恥ずかしながら「韓国って、隣の国?」くらいしか認識していなかった自分自身の高校時代と比べざるを得なく、とにかく驚くばかりでした。もちろん、ご両親のお仕事の都合で韓国に少し住んだことがあったり、ご両親のどちらかが韓国人であったり、というように、環境に恵まれた方もいらっしゃいましたが、それでも、「きちんと」勉強しないと、ここまでの文章を作り、自分の言葉で話すことはできないでしょう。

その流暢な韓国語はもちろん、内容で印象的だったのは、優秀賞を受賞された東豊学園つくば松実高等学校1年、鈴木友美さんの「奇跡」。小学生の頃、ふとしたきっかけで韓国語に興味を持ち韓国語の勉強を始めたところ、お母さんからの反対を受けます。しかし、お父さんが小学校の卒業記念に家族の韓国旅行を提案してくれ、みんなで行ったところ、お母さんはすっかり韓国を気に入ってくれた。それは思いがけない「プレゼント」だった。さらには、中学校になって学校に行きにくくなってしまった自分がこうして自信を持てるようになったのは、両親が半年に一回、韓国に連れて行ってくれたり、韓国の人たちとコミュニケーションをとる中で、いろんな経験ができたからだ、とのことでした。一同、真剣にスピーチに耳を傾けました。

そして、最優秀賞に輝いたのは、福岡県立福岡高等学校1年の菊池令華さん。「生かされて生きる」という題名で、10歳の誕生日の時に、お父さんからもらった手紙に書いてあった話を紹介してくれました。「れいちゃんが生まれる時、お父さんは三度も涙がこぼれたよ。その涙のわけをお話しするね」という文章で始まったお父さんからの手紙。お父さんは、陣痛に耐える菊池さんのお母さんの姿を見、そしてその姿にご自身のお母さんの姿を思い、そして菊池さんが誕生した瞬間、その三度、涙をこぼしたそうです。そして手紙の最後には「れいちゃんを大切に思う心はきっと神様にも負けないよ」と書かれていた、と。

一同、感動の思いでスピーチを聞きました。そして、その内容だけでなく私たちを圧倒したのは、菊池さんの韓国語能力。小学校1年生から韓国語の勉強を始めたという彼女の韓国語の表現力はずば抜けていました。どうしたら、こんな風になれるのだろう……。誰もがそう感じたと思います。

それでは、次ページで、気になる受賞者インタビューをお届けします。
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます