ケース2「銀行業務検定」と「金融業務能力検定」
名称はともかく、中身は…… |
え? まあ確かに「業務」っていう文言は共通してるけど、そんなにそっくりってわけでもないじゃないかって? そうですね、それはまあそうなんですが、話にはまだ続きがありますので、もうちょっと聞いてくださいな。
この2つの検定試験で似ているのは、名称というより試験体系なんですね。両者とも共通しているのは、「銀行業務検定」とか「金融業務能力検定」っていう1つの試験が存在しているというわけではなくって、「法務」とか「税務」といったくくりで、科目ごとに試験が独立しているということ。そして、それぞれの科目ごとに「3級」「2級」といったいくつかの「級」が設定されているという、普通の資格試験とは一風変わった、独特の試験構成になっているのです(この説明だけでは分かりにくいと思いますので、各試験の公式サイトもご参照ください)。
そして、銀行業務検定では「級」のランク付けを「4級」「3級」「2級」としており、金融業務能力検定のほうでは「初級」「中級」「上級」としています。具体的には、例えば「税務」という科目についてですと、前者では「税務4級」「税務3級」「税務2級」という試験区分があって、後者では「税務中級」「税務上級」という試験区分が設定されています。
これって、好意的な言い方をすれば、一応差別化が図られているということになるのでしょうが、要するに、あとからできたほうの試験が、もう一方とかぶらないようにあえて別にしたというだけの話のような……。
ちなみに私、ガイド鈴木は銀行業務検定の「税務2級」と金融業務能力検定の「税務上級」を取得していますが、こうして並べてみるとちょっと「?」な感じがしますね。
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