自宅に招待されて強姦被害！
渡航先のレストランで食事をしている二人連れの日本人女性は、隣のテーブルでチラチラとこちらを見ている1人の外国人男性に気がつきます。若く、格好のいい男性で、笑顔がチャーミングです。何度も目が合うので、困っていると、今度はあからさまにウインクをしてきました。クスクスと2人で笑いながら、「けっこうイケメンだよね」などと話していると、その男性が突然、席を立ってそばまでやってきました。「Hello, are you from Japan?」
と、日本から来たのかと尋ねられます。それくらいなら、答えてもかまわないと思って、つい、
「Yes」
と答えます。すると、
「Oh, コニチワ、アリガト、カワイイネ」
と、カタコトの日本語で笑いかけてきます。
カワイイと言われて、若い女性なら悪い気はしません。2人で思わずニッコリと微笑んでしまうでしょう。お返しに
「日本語、お上手ですね」
「You speak Japanese very well」
などと、言ってしまいます
「Oh, Thank you」
男性は「May I?」と言って、あなたがたのテーブルに座ります。
いつの間にか3人でカタコトの会話を楽しんでいます。時間はアッと言う間に過ぎて、そろそろホテルに戻らなくてはなりません。ところが、男性は自分のアパートに来てもっと飲まないか？ と誘ってきました。友人は小声で「ねぇねぇ、2人なら大丈夫じゃない？ 行こうよ」と、かなり乗り気な様子です。あなたは「でも、初対面の人だよ？」と小声でささやき返します。「だって、イケメンだし、こんな機会は滅多にないよ。こっちの人のアパートってのも見てみたいじゃん。いいじゃん。行こうよ。後で送ってくれるって言ってるし」と、あなたの肘をつついて、相手の男性に、「OK, Let's Go」と答えてしまいました。
男性についていくことになり、漠然とした不安を抱えながら、（2人だから大丈夫よね）と、自分に言い聞かせるようにしていました。男性の車に乗り込み、かなり乗ってから着いたところは、やけにボロいアパートで、ほとんど明かりもついておらず、怖い感じがします。急かされるように建物の中に入り、ある部屋に招き入れられると、室内はほとんど人が住んでいる様子ではなく、荒れています。さすがに友人もヤバイと思ったようであなたの腕を取って戻ろうとしましたが、男が後ろ手にドアを閉めました。
ニヤリと笑った男にゾッとして、友人と顔を合わせると、奥から、「Welcome, ladies」と別の男の声がしたので振り向くと、ほかに2人の男たちがニヤニヤしながら立っていました。帰ろうと思っても、ドアの鍵もチェーンもかけられてしまい、逃げられません。絶体絶命です。
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| 泣かないで。2人だけの秘密よ |
確かに警察に訴え出たところで、愚かな女たちと哀れみの目で見られるだけで、まともに捜査してくれるかどうか分かりません。拉致されたわけではなく、自分たちから進んで男についていったのですから。そして、次に2人は妊娠とSTD（性行為感染症）の恐怖に怯えるばかりとなるのです。
友人との関係においては、何らかの力関係というものがあるはずです。積極的な性格の人に、やや消極的な人が引っ張られるような場合、いい結果をもたらすときもあるでしょうが、望まない結果にもなりえます。1人ではもちろん危険と思って踏み出さないところを、（2人なら大丈夫）と踏み出してしまうかもしれません。しかし、相手が複数であったなら、あるいは相手が1人であっても刃物などを出されたらアウトです。
こんな事態になったら、恥ずかしくて訴え出ることが出来ない・・・と思うでしょうか？ しかし、望まない性行為を強制されたのであれば、それはやはり「レイプ」なのです。自分の愚かだった点を認めて、しかし、次の被害者を出さないために、警察に訴え出るようにしましょう。婦人科での事後処置も必要なのです。女性なら、いつ、どこで、どんなふうにして強姦被害に遭うかもしれません。十分に警戒していても、万が一の時には勇気を持って届け出ると覚悟しておくようにしましょう。
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