海外自己防衛のポイント
海外で被害に遭わないために |
それでも、「パスポート」「現金」「クレジットカード・キャッシュカード」「帰りの航空券」「携帯電話」など、持っていく必要のあるものの中にも大切なものはたくさんあります。それらをなくしたり、盗まれたりしないように最大限の警戒をしておきましょう。信頼のおける宿泊施設であれば、貴重品を預けることもできるでしょう。貴重品を身につけているときは、もちろん怪しい地域へは足を踏み入れないことはもちろん、ひと気のある場所でも警戒することです。
■外出時は、できるだけ1人にならないようにしましょう。2人以上での行動を心がけ、トイレに行くときも絶対に1人になってはいけません。日中でも、人がほかにたくさんいたとしても安心せず、ひと気のない場所は2人でいても歩かないようにしましょう。特に夜間の1人歩きや女性同士だけ、若い人同士だけで出歩くことは危険と考えましょう。防犯ブザーを携行することもいいでしょう。万が一に備えて、「警察!」の現地の言葉を覚えておきましょう。
■バッグはできればショルダーバッグをタスキ掛けにした上に上着やコートを羽織って、ひったくり被害に遭わないように警戒しましょう。手提げバッグやリュックサックは人ごみでは背負わずに体の前で抱えて持つようにするといいでしょう。服装も日本と同じようでは、現地では狙われやすくなる場合がありますので、十分に考慮して準備しましょう。
列車やバスなどで荷物は身近に置いて、目を離さないようにしましょう。レンタカーなどを利用する場合は、車上狙いに遭わないように、車内に一切の荷物は残さないようにします。大きな荷物があればトランクに入れましょう。タクシーは安全なタクシーを呼んでもらうようにして、できるだけ流しのタクシーは避けましょう。
■親しげに近づいてくる人には十分警戒しましょう。ガイドブックをあからさまに持っていると「私たちは旅行者です」と言っているようなものなので、人前では見ないようにしましょう。特に少々の日本語を話しながらやけに親しげにしてくる人には注意しましょう。勧められても飲食物は一切口にしないことです。キッパリと「No,thank you」と言うか、「アレルギーがある」「宗教的理由でダメなので」といったような理由のフレーズも現地の言葉で覚えておきたいものです。
■その他、「置き引き」や「注意そらし盗」「ぼったくり」「強盗」「車上狙い」「押し売り」「暴力バー」など、またホテルの部屋にいても、不審な電話や来訪者があるかもしれません。予期しない出来事が起きたときは、不用意に応対せず、安全な状態を保ちながら、相手を確認しましょう。不審と思ったらドアを開けたりせず、フロントに連絡しましょう。適度な外国語は必要ですが、調子に乗って「OK,OK」と言ってしまい、泣きを見ることがないように、最低限必要な会話を押さえておき、場合によっては言葉が分からないふりをすることが安全であることも知っておきましょう。
■「麻薬」に関しては、たとえ「そこではみんなやっている」と噂を聞いていても、手を出すのはやめておきましょう。興味があるというなら、事前に現地の麻薬に関する法律やこれまでに日本人が麻薬で捕まった事例(知らずに“運び屋”にされて捕まっていたり、裁判で死刑が確定したりしているケースなど)について情報をチェックしておきましょう。
遊びのつもりでも麻薬に手を出して逮捕され、日本に帰れなくなってしまうことだってあり得るのです。法律違反を犯すつもりがあるなら、その結果、最悪の場合どうなるか? くらいは知らずにいて手を出すものではありません。
■何よりも大事な点は、「日本でもしないようなことは外国でも決してしない」ということです。外国だから、旅先だから、相手が魅力的な異性だから、同じ日本人だから、と気を緩めると、とんでもない事態を招くことになるでしょう。言葉も通じない外国で、トラブルに巻き込まれたり、犯罪被害に遭ったりするのは、経験する必要のないことなのです。
事前の情報収集をしっかりとして、「絶対にいかなる被害にも遭わないぞ」という心がまえと、現地での警戒心を持った毅然とした行動によってのみ、楽しい旅行が楽しめるはずです。「自分は大丈夫」と言うための「根拠」を持ちましょう。根拠のない自信を持っていると、とんでもない事態に遭うかもしれません。謙虚な心がまえで安全を確かなものにしましょう。もちろん、万が一に備えて、海外旅行保険に加入することも大切です。
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