防犯/詐欺を防ぐ

嘘はいけませんよ!by 詐欺師(2ページ目)

よく聞く「ことわざ」には、やはり先人の経験や知恵が生かされているものです。嘘をつくことは誰でもしがちですが、それがなぜ泥棒の始まりなのでしょうか?

佐伯 幸子

執筆者:佐伯 幸子

防犯ガイド

泥棒は防げない?

詐欺師は泥棒
詐欺師は泥棒
「盗人の隙はあれども守り手の隙はない」 、泥棒は自分の都合のよいときに、またいいチャンスをとらえて盗みに入ればいいので時間の余裕がある。しかし、いつ泥棒に入られるかと見張っているほうは、少しの油断も許されず、気の抜けるときがない。盗むのが容易なのに対して、防ぐのは困難だということ。また、盗人は防ぎようがないということです。

とはいえ、「盗人には網を張れ」ということわざは、網を張るだけの簡単な盗難よけでも、かなり役に立つということ。防犯グッズは、シンプル・イズ・ベスト。防犯ブザーをセットするだけで簡単な侵入防止アラームを作ることができます。

家屋に侵入する泥棒なら対策次第で防げるものですが、言葉で騙してお金を巻き上げる泥棒=詐欺師に対しては、人を見る目を養うこと、「うまい話」に気をつけて、疑ってかかることでしょう。

「盗人の逆恨み」など、捕まえられた盗人が、自分の悪事は少しも反省せずに、被害者や自分を捕らえた人などを責めたり恨んだりすること。「盗人のかえさ恨み」「盗人の逆根性」「泥棒の逆恨み」ともいいます。もとより、人の物を盗むような人に道理は通用しないわけですね。

見た目では分からない泥棒、嘘と分からない嘘つき、詐欺師に騙される人は、騙されたことにすら気がつかないといいます。「あの人は嘘つきだから」と、他人に嘘つきといわれるくらいなら、まだたいしたことはないかもしれません。本当の嘘つきは嘘をついていると人に知られない人のことなのですから。

もっとも、嘘をついてばかりいると、自分でも本当のことだと信じてしまうようになるくらいだそうですから、本人に嘘をついている自覚がないからこそ、詐欺は成立するのでしょう。騙されやすい人は、よほど警戒しないと被害を避けられないかもしれません。

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    生活に生かされる「ことわざ」は、防犯への心がまえについてもいろいろあります。下記をご覧になって、ぜひ、毎日の生活に活用してください。

    ■身を守るための「コツ」をことわざで知る ことわざ「防犯」の極意シリーズ

        ことわざ「防犯」の極意~その1

        ことわざ「防犯」の極意~その2

        ことわざ「防犯」の極意~その3

        ことわざ「防犯」の極意~その4

        ことわざ「防犯」の極意~その5

        ことわざ「防犯」の極意~その6

    ※記事中のことわざについては、旺文社の「成語林」を参考にしています。
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