ホテルは命と所持金・貴重品を預ける場所

ホテルの部屋でも他者の侵入には要注意が必要

ホテルの部屋でも他者の侵入には要注意が必要

ビジネスや旅行などで宿泊する施設は、そこで眠るということを考えれば、自分の命を預ける場所ということになります。もちろん、所持金や貴重品も室内に置けば同じように預ける形です。小型金庫(=セーフティボックス)があれば、面倒がらずに入れたほうがいいですし、フロントで預かってもらえるシステムがあれば預けたほうが安全でしょう。

住まいの侵入被害でかつて「ピッキング」や「サムターン回し」という手口が平成13~15年頃に多発したことがありました。当時に比べると住宅におけるこの手口による被害は激減しておりますが、客室の錠前の種類によっては侵入被害を受けやすいホテルである場合が考えられます。

ドアノブの中に鍵穴があるタイプは、今では室内用にしか使われないことが多いのですが、これは純正の鍵でなくても、ピッキング用具あるいはちょっとした道具をピッキングして使うことによってドアの鍵を開けられてしまう危険をはらんでいます。古いホテルにはまだこのタイプが見受けられることもあるようです。

では、「カード式キー」ではどうでしょうか? 登録されたカード以外では開錠することができず、しかもカード差込口はあるものの鍵穴はありません。従来の鍵を持ち歩く手間を考えれば、ポケットにスッと入り、かさばらず、デジタル時代の象徴としても、スマートに利用でき、セキュリティレベルも高そうに感じられるでしょう。

しかし、このカード式キーのホテルで、侵入窃盗被害が発生しました。最新式セキュリティシステムとの印象に対して、その手口は、意外にも単純なものだったのです。
 

“サムターン回し”でホテルの自室に侵入されることも

客室のドア下をチェック

客室のドア下をチェック

「ピッキング」とは、ピッキング用具などを使用して鍵穴に用具を入れて開錠してしまうもの。「サムターン回し」とは、ドアの隙間やドアポストなどから針金様のものを外から差し込んで、ドア内側にある「サムターン(鍵をかけるつまみ)」を動かして、ドアの外にいながらにして内側からドアを開ける手口です。

「サムターン回し」は、すでに述べたようにドアの隙間などから針金様のものを差し込んで、内側から開錠する手口です。ホテルに宿泊したことがある人ならご存知のように、ホテルによっては、翌朝の朝刊をドア下の隙間から室内に入れられている場合があります。事前に申し込みが必要な場合もあるでしょう。

ということは、ドア下に、厚みのある新聞を差し入れるだけの隙間があるということになります。サムターン回しは、言ってみれば、針金を人の手に見立ててドア下から差し込んで伸ばして、サムターンを回しドアを開けて、室内に忍び込むという手口ですから、ドア下の隙間には要注意です。

もちろん、室内にいるときは、鍵は必ずかけているはずですが(ホテルの客室ではオートロック、ドアを閉めるだけで施錠できるタイプが多い)、ドアチェーンが設置されていないとなると問題です。ドアチェーンをかけておけば、仮にサムターンを回されて開錠されてしまっても室内に侵入することはかなり困難になるからです(チェーンを切り外す手口もありますが大きな音がするなど問題があります)。

それでは、ホテルに宿泊する際に、どうすれば侵入被害、窃盗被害を防げるか、その注意点、できる対策を次ページでご覧ください。
 

ホテルのセキュリティレベルをチェックし事前に警戒を

セキュリティレベルのチェックは大切

セキュリティレベルのチェックは大切

ホテルのエントランスや各階の通路に防犯カメラがあるかどうかをチェックしましょう。そして、まずは鍵の種類です。通常のキー(鍵)やカード式キーなど様々ですが、カード式キーによっては、ドア内側のサムターンを回すだけでドアが開いてしまうという弱点があるケースも報告されています。

とすると、ドアの隙間やドア下の隙間をチェックしましょう。新聞などを出し入れできるほどの隙間があれば、当然、針金様のものも入ります。これはサムターン回しによる侵入窃盗被害が発生しうる状態だといえます。

また、ドアチェーンがあるかないか、あれば在室中は必ずかけるようにしましょう。そして、貴重品の問題です。多額の現金や貴金属その他、高額なものなどはホテルフロントに預けるか、貸金庫、室内のセーフティボックスなどを利用しましょう。外出中に室内に侵入されてしまうと、ドアを開錠するくらいの者たちにとっては、スーツケースやトランク、アタッシェケースなど開けたり、持ち出したりすることは容易でしょう。

ホテルの客室ドアは通常、内開きです。住まいの玄関ドアは多くが外開きなのは、靴を脱ぐから、という理由もあるのですが、ホテルなど不特定多数の宿泊客がいる場合、火災など万一の場合、逃げる際に通路側にドアが開いては邪魔になるからです。

ドア下に、内側からバスルームのフットマットを押し付けたり、室内の椅子を一つドアに寄せておく、また、グラスなど倒れると音がするようにドアの動きに合わせてそのライン上に並べておけばドアを開けられたときにガラスの音が大きくして気が付きます。

もし、防犯ブザーを持っていれば、ドアとドアの縁(あるいは壁やクロゼットのドアノブ、椅子などにひもを伸ばしてセットするなどして、無理やりドアを開けられたときには防犯ブザーのひもがはずれて大音量のブザーが鳴るように細工することもできます。

不在中は貴重品を残さない、在室、就寝中は必ず鍵やドアチェーンをかけるだけでなく、「プラスアルファ」の手間を惜しまずに工夫して、侵入被害、侵入窃盗被害、あるいは女性の場合は性犯罪の恐れもありますので、とにかく強引に押し入られないように、自ら警戒レベルをアップしましょう。また、今回の事件では「いびきの聞こえる部屋を狙った」という情報があります。いびきをかく人は特に侵入されないようにひと手間かけることを心がけましょう。

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