サムターンThumb turn(親指thumb 回すturn)回し
と呼ばれる侵入手口があります。


自宅の玄関ドアは、外出するときはドアの外から鍵(カギ・key)を使って、施錠(ロック・lock)するわけですが、帰宅して家の中から施錠するときは、鍵keyは使わず内鍵「サムターン」Thumb turnを回してカギを開け閉めします。


この「サムターン」を回せば施錠・開錠ができます。本来はドアの内側、家の中からする動作です。「サムターン回し」とはこれをドアの外からする、すなわち「鍵を使わず、ピッキングでもない手口で、サムターンを回してドアを開ける」ことで、「ピッキング」のように鍵穴に工具を差し込んで解錠するよりは雑な、もしくは荒っぽい技術でできることだといえるでしょう。


たとえば、ドアに付いている郵便受け口から器具を差し込んだり、乱暴な場合はその受け口を取り外してしまい腕を差し込んで、指でサムターンを回すことでドアを開けてしまうのです。ご自宅玄関ドアの郵便・新聞受け口は頑丈ですか? あるいは、ドアスコープを取り外してしまい、そこから器具を挿入してサムターンを回してしまう、というケースもあるようです。

そのほかに、カギを差し込む錠前のすぐ脇あたりにドリルなどで穴を開けて、やはり器具を使ってサムターンを回してしまうことでカギを開ける犯行手口があります。これがしばらく前から話題になっていた「サムターン回し」です。

これを防ぐためにサムターンの周囲に、ペットボトルなどをキャップのようにはめてサムターンをガードするという簡単な対処法もありますが、これは火に弱いため、ドリルで開けた穴から点火器具を挿入して焼かれてしまい、無意味になってしまう場合が出てきているようです。

サムターン回し防止グッズも色々と販売されています。ドアの素材もドリルで簡単に穴を開けられそうかどうか、も確認しておきましょう。

【新手のサムターン回し?】
“ピッキング”は被害を受けた形跡がわかりにくいという点があったのですが、ピッキング対策をする住宅が増えてきたために「サムターン回し」の手口が増えてきたというわけです。

さらに、今月6日までに埼玉県内で住居侵入の疑いで警視庁に逮捕された中国人と日本人ら3人の容疑者たちの手口は、「ドアのすき間から、サムターンを回すための針金製の器具を差し込み、開錠していた」というものです。

これまでのドリルを使って穴を開けてサムターンを回す手口(ドアにドリル穴が残ってしまう)と比較すると“ドアに痕跡を残さない”ということで、被害に気がつくのが遅れるという点が特徴です。

ドアに針金が通るすき間さえあれば、理論的には簡単な手口です。何カ所か折り曲げた長い針金を挿入してサムターンにたどり着けば、あとはそれを回すだけなのです。

自宅のドアに針金程度のものなら入ってしまうようなすき間はありませんか? 
あるようなら警戒が必要です。ドアにガードプレートを取り付けたり、ドアを開けられてしまったとしても警報で侵入を防ぐように防犯ブザーや警報装置を設置しましょう。

「泥棒」の目的はまずドアを開けて室内に侵入することです。そして金目のものなど財産を根こそぎ奪うことです。あなたのご自宅のドアは侵入被害に耐えうるドアですか?

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