テープの編集・改ざん事件
ええ。その部分は。ところが、必ずテープの編集や改ざんということがあるんですよ。それは日常茶飯事でうちに来るんです。シロウトというのは、必ずどこかでミスをやります。一瞬ではわからないけれども、必ずミスがある。たとえば絶対にそこにはない音が録音されているものなんです。ちょっとした物音とか、気がつかない程度の音でも、入ってしまうんです。そこでは出ないような音が入る。そうしてミスをします。尻尾を出すんですよ。最近、うちでは「テープの編集・改ざん」の調査依頼が多いです。最近はコンピューターで継いだり貼ったりということができますから。そういう犯罪、「私文書偽造」になるんですけどね。
――あ、テープは文書になるんですね。
そうです。録音テープは法律的には文書扱いですから。従って、そういうものを編集したら「私文書偽造」になってしまいます。ですが、そうしたものは絶対にどこかでボロが出ます。これはたとえば、株の売買などで電話で言った言わないということにならないように、業者のほうではほとんどテープを録音しているものですが、それを編集したりするケースも出てくるということです。
防犯砂利が効く!
住宅の周囲に防犯砂利は効果大 |
――さて、「音」と住宅の防犯対策についてお話を伺わせて下さい。
非常に空き巣に有効な方法というのがあります。この間、うちでテストしたんですが、とくに空き巣というのは、雨が降っているとき、窓が閉まっていて外で音がしても聞こえない、さらに地面が湿っているので音がしないからということがあります。
しかし、音が出る地面というのがあるんです。普通の砂利のようなもので、普通の砂利のせいぜい二倍くらいの値段ですが、これを家の周りに敷くといいですよ。ちょっと音を聞いてみましょう。これが普通の砂利を踏む音ですね。で、これがその砂利の音なんですが
(普通の砂利の何倍もの音で、ジャリジャリとものすごい音が)
――うわーー! すごい音ですね! これはたとえば猫が歩いたらどうでしょうか。
猫は大丈夫です。音はしません。これはね、空き巣対策に非常に有効だと思います。うちの周りにも敷こうと思っているんですよ。一戸建ての人には朗報だと思います。このあたりもほとんど空き巣に入られているんですよ。あちらの家も二週間前くらいかな。軒並みやられています。だいたい、雨が降っている日でした。こちらは台風が来た日、あちらは雷が鳴った日でした。
雨の日は空き巣が多い!
――実は、先日、TBSテレビの夕方のニュース番組のお天気コーナーで、私がオールアバウトで書いた「雨の日、風の日、空き巣の日?」というタイトルの記事を題材にした内容を放送しました。雨の日ばかりを狙って空き巣を繰り返していた泥棒が、雨の日は仕事がしやすかったと。で、私は記事のなかで、雨の日は自分がシャワーを浴びているときには音が聞こえにくいように音が聞こえない、叫んでもかき消される、山びこは晴れた日にこそ響くものだから、という内容を書いていたんです。私の記事は正しかったと言っていいですか?はい。それはそうですね。
――あー、よかった。ありがとうございます。それにしてもこの砂利の音はすごいですね。この石は何か特別な地域で採取されたものだということでしょうか?
いえ、ガラスか何かから作った特殊な防犯用砂利ということです。本当に防犯に効果があるのかどうか、どれくらい違うのかどうか、ということをうちに調査を依頼してきたんです。この「防犯砂利」は非常に有効です。エネルギーで言えば、2の10剰、約1,000倍くらいになります。まぁ、普段、自分が歩くときにはうるさいでしょうが(笑)。テレビでも取り上げていましたね。
――マンションなどで、壁からの音は家具を配置するなどして防ぐことはできるというお話でしたが、天井からの音というのはダメですか?