第6条 シミュレーションを繰り返せ!

親子でしっかり「安全作法」を身につけよう!<br>Copyright(c)Illustrated by Yukiko Saeki
親子でしっかり「安全作法」を身につけよう!
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子どもは「言うことをよく聞く子どもがいい子」だとされます。しかし、悪意で近づく不審者に対しても従順であったなら、どんな危険が起きるかもしれません。「知っている人と知らない人」「従ってもいい人といけない人」の区別をどうつけるか、親が日頃から会話の中で教えていくしかありません。

実際には、「いつもよくしてくれるあのいい人が」とんでもないことをする場合もあり得ます。若いおにいちゃんだからと安心してもいられません。人を疑うことは悲しいことですが、「自分の身を守るため」「家族の幸せを守るため」として、あらゆる危険を考えておかなくてはならないのです。

たとえば、「おじさんのワンちゃんが迷子になっちゃった。一緒に探してくれる?」と、ニコニコと話しかけられたら、動物好きな心やさしい子なら、ついていってしまうかもしれません。「キミくらいの子どもが好きなゲームを教えてくれる? 後で一つ買ってあげるから一緒に買い物に行こう」と、ゲーム好きな子どもが声をかけられたら、誘惑に勝てないかもしれません。

このように、子どもの好きなモノ、いわば弱点を突かれることを考えて、日頃からよく話をしておきましょう。そして、どんなことを言われても、絶対に知らない人にはついていかないように約束させましょう。子どもにやさしい言葉や表情で近づく不審者を撃退するには、様々なシチュエーション=場面を想定してシミュレーション=模擬訓練をすることです。お父さんが不審者の役をして、実際にRPG ロールプレイングゲームのように繰り返し練習しておくとわかりやすく、自然に身につくものです。


第7条 親子で「安全作法」を身につけよ!

親がまず、子どもの安全についてしっかり理解したところで、次に子どもと一緒に安全のために覚えておくべきことがたくさんあります。私の提唱する「安全作法」とは、「行儀作法」「礼儀作法」などのように、安全のために「していいことと、してはいけないことを身につける」ことです。状況に応じて、「こういうときは、こんなことはしてはいけない」「こんなときは必ずこうすること」という約束事です。これを教えるには、親子の会話を多くすることです。

たとえば、「道を歩くときは必ず周囲をよく見て、不審な人や車に早く気がつくようにしてね」「エレベータに乗るときは一人でね。知らない人とは一緒に乗らないで」といったようなことです。結局、誰も「やったことのないこと、経験のないことには弱い」のです。親子の日常のコミュニケーションの中で、こうした危険、被害を想定した状況を話して、どうすべきかをしっかり確認しあっておきましょう。練習問題を多く解いておけば、万が一の事態=応用問題にもスムーズに対応できるようになるでしょう。

子どもにばかり安全を要求しても、親が安全に対していい加減なことではまったく説得力がなければ、効果も期待できません。自宅においては、家中の窓や玄関ドアのカギかけを一緒にして回る、外出時には、周囲に気を配って、車やバイク、人物などを警戒することを親が示して「歩き方、周囲への警戒の仕方」を教えられるように、親の防犯対策を子どもが手本とできるように、親がまずしっかり身につけていただきたいものです。

安全は何もせずには手に入りません。「あのとき、ああしておけばよかった」「ああもできた、こうもできた」と、後悔しないためにできることをすべてやっておくことで、被害に遭わないように、また万が一被害に遭っても最小限で済ませることができるはずなのです。


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