第2条 「子どもの個人情報」を守れ!

自分の名前を知っている知らない人は安全? 危険?<br>Copyright(c)Illustrated by Yukiko Saeki
自分の名前を知っている知らない人は安全? 危険?
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「知らない人には声をかけられてもついていってはいけません」とやはり、子どもによく伝える言葉です。実は、この言葉だけでは万全ではありません。「子どもが知らない人」という意味ではわかるけれども、「相手が子どものことを知っていたらどうか?」という点です。

たとえば、子どもの靴やランドセルなどの持ち物にはよく名前が書かれています。新入園・入学の時期には子どもの持ち物に名前を書くことが親の役目でもあります。「名札」も必ずと言っていいほど身につけます。これは、「ワタシ(ボク)の名前は○○です」と、すべての人に教えていることです。また、家の表札に、家族全員の名前を表記しているお宅もあります。

さらに、自宅前に放置した三輪車や自転車に子どもの名前が書いてあると、「この家には小さい子どもがいて、その子の名前は○○だ」と、誰にでもわかってしまいます。また、親子で外出したときに、「○○ちゃん、早くしなさい」などと、子どもの名前を大きな声で呼んだら、周囲の人にその子の名前が知られてしまいます。知らないうちに子どもの名前を世間に知らせているのです。

そうやって子どもの名前を知った不審な人物が、「○○ちゃん、おかあさんが交通事故にあったから、一緒に来なさい」と言ったらどうでしょう? 子どもはその人のことを知らないけれども、自分の名前を知っている人ということは、「知っている人」なのでしょうか、それとも「知らない人」なのでしょうか? 自分の名前を知っている人だから、と油断してしまったら? どんな悲劇が待ち受けているかもわからないのです。

子どもの名前も大切な個人情報です。表札や持ち物などの人目にふれる場所に名前を書くことは極力控えましょう。年賀状に子どもの写真を載せるご家庭も多いようですが、いかがなものでしょうか。また、人前では(一人っ子であっても)「おにいちゃん」「おねえちゃん」「ボク」などといって、なるべく名前を呼ばずに済むようにしましょう。

すでに子どもの名前を知られてしまっていると思われる場合は、「名前を呼ばれても、あなたが知らなければ知らない人と思ってね」と伝えておきましょう。もし本当に知り合いなら、後で話題になるはずですから、そのときは「安全のために、警戒させているのよ。ごめんなさい」と言えばいいでしょう。


第3条 一人きりになる時間・場所を把握せよ!

子どもが襲撃されるのは、一人きりか子どもたちだけで少数でいるときが多いのです。子どもの生活をよくチェックして、とくに一人きりになる時間と場所を把握して、そこで起こりうる危険を探り、対策を用意してあげましょう。子どもの生活範囲をマップ=地図にして、友人宅からの帰り道などでどうしても一人きりになる場所を知って、実際に親子で歩いて、どんな危険が起こりうるか、被害に遭わないためにどうすべきかを検討しておくのです。

そして、「一人きりになったら」なるべくその場を離れて人のいる場所に移動する、何かあったらすみやかに避難できるように「今いる場所から一番近い避難場所はどこか?」を常に考えておくことです。助けを求めるにはどこに行ったらいいかを色々な地点で、「避難場所はここ」とチェックしておきましょう。「子ども110番の家」「コンビニ」「交番」「知人の家」「病・医院」など、人がいる場所を覚えておくようにしましょう。

自宅においては、たとえば、子どもだけで留守番をさせるときに、来訪者があってもドアを開けない、電話には出ない、など取り決めをしておくことです。留守番電話を通して親とわかれば電話に出る、玄関ドアを開けるときには「暗号」のように、チャイムやノックを親子で決めた鳴らし方にするなど、ちょっとした決まり事を作っておくといいでしょう。

p.3…第4条 大声を出す訓練をせよ!/第5条 防犯ブザーを使いこなせ!