用心に国亡びずなどのことわざ
油断大敵
「油断」(涅槃経)気を許して、注意を怠ること。不注意。(油断こそ最強の敵だの意から)気をゆるめて注意を怠ると、大失敗をしたり身を滅ぼしたりするといういましめ。油断強敵(ゆだんごうてき)とも。
「油断は怪我の元」油断はわざわいの原因である。
「油断も隙もない」油断するとつけ込まれそうで、少しも気をゆるめたり注意を怠ってはならない。
いつでも事件や事故は油断から起きることが多いもの。緊張するべきときに緊張して、わざわいを招かないように注意しましょう。
用心に国亡びず(ようじんにくにほろびず)
(敵や災害に備えて用心しすぎたからといって国が亡(ほろ)びないという意から)用心はどんなにしてもしすぎることはないということ。「用心に城滅(ほろ)びず」ともいう。「国」「城」を「家」に置き換えて考えてみましょう。「住宅の防犯」ご自宅の用心は大丈夫ですか?
用心に怪我なし
何ごとも十分に用心してかかれば、失敗や思わぬ損害は生じないということ。用心は臆病にせよ
用心はしすぎるということはないのだから、臆病なくらいに慎重にせよ、ということ。用心は前にあり
ことが起きる前に用心すべきであるということ。予防は治療に勝る
何かことが起きてから対処を考えるより、ことが起きないように心がけることが大切だということ。Prevention is better than cure.
李下に冠を正さず(りかにかんむりをたださず)
李(すもも)の下では、たとえ冠がまがっていても手を上げて直そうとすると李をとったのではないかと疑われるので冠を直さないの意から)人に少しでも疑われるような行動はすべきではないといういましめ。単に「李下の冠」ともいう。[古楽府・君子行]電車の中で手をゴソゴソしたら「痴漢」に間違われるかも?
いかがでしたか? いずれもごく当たり前のことばかりですが、普段は忘れがちなことではないでしょうか?
何か起きてしまってから、「あのときああしていれば……」と、後悔することのないように、気を引き締めて防犯対策を心がけるようにしましょう。
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