L.C.I.C.I.JAPAN代表をつとめる宮崎陽子さん。インドのセラピーを正しく日本に普及するために活動しています |
今回は、L.C.I.C.I.JAPAN代表をつとめる宮崎陽子さんに、チャンピサージの一部テクニックをセルフ向けにアレンジした、セルフヘッドマッサージを伝授いただきました。
チャンピサージ=ヘッドマッサージ
チャンピサージは、インドのヘッドマッサージを欧米へ普及させた創始者である、ナレンドラ・メータ氏の造語。「チャンピ」とは、ヒンドゥー語で「ヘッドマッサージ」という意味で、「シャンプー」の語源となった言葉だそうです。「サージ」は、「マッサージ」のことです。欧州では、マッサージが医療用語ということでヘッドマッサージという言葉が使えないため、ヘッドマッサージのことを「チャンピサージ」と表現されました。宮崎さんが日本支部代表をつとめるL.C.I.C.I.(ロンドン センター オブ インディアン チャンピサージ インターナショナル)は、イギリスにあるインド式ヘッドマッサージの世界的リーディングスクールです。「チャンピサージ」を作ったナレンドラ・メータ氏が、インドのセラピー(ヘッドマッサージ・フェイスマッサージ・フットマッサージ)の最高教育を提供するために、イギリスに設立されました。そこでは、ヨーロッパはもちろん、アメリカやカナダなど、世界各国の方々が同じカリキュラムでテクニックを学び、確かな技術を持ったセラピストとして卒業しています。
身体がつらい患者さんにヘッドマッサージをしてあげたい
宮崎さんもその一人で、L.C.I.C.I.のインドのセラピーを正しく日本に普及するために、日々活動を行っています。宮崎さんはインドのセラピーを学ぶ前は、アロマセラピストとして病院やクリニック、スポーツクラブなどでセラピーを行ったり、自然療法を教えたりしていました。L.C.I.C.I.で学ぶきっかけとなったのは、2002年、都内の総合病院でセラピーのボランティア活動を行っていたときのこと。ある患者さんのセラピーを行っていた時、付き添いの方に、「顔も麻痺して動きにくくなってしまったので、首から上もマッサージして欲しい」と言われ、ヘッドマッサージの正しい技術を身に付けたいと思いはじめたそうです。ホテルやエステサロンと違い、病院では着ているものを脱いで、全身のマッサージを受けることができません。身体がつらい患者さんのために、ヘッドマッサージをしてあげたい。ベッドの上でもケアできるマッサージ法を学びたい。そう感じていたものの、そのころ日本では、しっかりした技術を習得するところがなかったそうです。そして、巡りあったのがイギリスのL.C.I.C.I.でした。宮崎さんは渡英し、ナレンドラ氏にインドのセラピーを学び、“Best Student”の称号を与えられました。
町に一人、チャンピサージができる人を
2003年、ナレンドラ・メータ氏と共に、日本でL.C.I.C.I.認定インディアンヘッドマッサージ トレーニングコースをはじめ、多くの認定講師や認定セラピストが養成されています。「日本もインドのように、町に一人、チャンピサージができる人がいて、日常的に気軽にチャンピサージが受けられるようになれば」と、宮崎さんは日々忙しく飛び回っておられます。「触る・触れるというのは、動物には必要なこと。触れることが大事」と宮崎さんは言います。頭はいつも外に出ていて、触れるのは簡単。頭をなでてあげるだけで、安心感や安らぎを与えることができるのだとか。子どもやパートナー、職場の仲間と、頭をなで合うことで、その場がなごみ、リラックスした気持ちになれるそうです。
自分でできるセルフヘッドマッサージ
頭は血行が悪くなり、ストレスがたまりやすい場所。セルフヘッドマッサージは、頭部の血流を良くし、酸素をすみずみに届ける効果があります。酸素が頭部に行き渡れば、頭が冴えてクリアになり、気持ちまでポジティブに。ストレス解消にもつながります。また、セルフヘッドマッサージで頭皮がやわらかくなれば、毛母細胞にも酸素や栄養が届き、健康な髪も生まれてくることにつながります。【ポイント】
・呼吸は止めないよう、自然に行う。鼻から吸って鼻から吐く。
・こすらないようにする。
・強い力をかけ過ぎない。
・それぞれの工程は気持ち良いと感じるまで行う。
1.首・肩のマッサージ
2.オイルをつける
オイルをつける場合はここでつける。手のひらで温めるとさらに良い。まずは頭頂部にオイルを擦りこむ。もう一度手にオイルを取り、今後は、頭皮全体に擦りこむ。ホホバ、スイートアーモンド、オリーブオイル、ゴマ油(白)がおすすめ。自分に合うアロマオイルを1~2滴入れても良い。オイルをつけなくてもOK。
3.首のつけ根(後頭骨)のマッサージ
4.指で頭皮をほぐす
5.頭皮を動かす
6.髪の根元を刺激する
7.頭皮を上下に動かす
8.頭皮をトントンと軽くたたく
9.顔をマッサージする
■宮崎さんより
セルフヘッドマッサージは、オイルを使っても使わなくてもOK。オイルを使わない場合は、オフィスでも簡単に行うことができます。朝出かける前や仕事の合間、就寝前など、5分くらいでできますので、1日に何度行ってもOKです。
チャンピサージは人にやってもらうと、とても気持ち良く、リラックスできます。L.C.I.C.I.JAPAN認定サロンや認定セラピストによるチャンピサージをご体験ください。
・L.C.I.C.I.JAPAN認定サロン「リフレサージュ イオンナゴヤドーム前店」
・L.C.I.C.I.JAPAN認定セラピスト
・チャンピサージ実施サロン(バイオテック)
・取材協力:L.C.I.C.I.JAPAN
いかがでしたか? セルフヘッドマッサージで、健康な髪が生まれるやわらかな頭皮になってください。
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