2003年はどんな年になるでしょうか? ひつじ年ということで、
「羊を亡(うしな)いて牢(ろう)を補(おぎな)う」
被害に遭ってから対策をする…つまり物事を始めるのが遅い、手遅れだということ。そんなことにならないように、被害を未然に防いで、自分と家族を守りましょう!
何が起こるかわからないのが現実ですが、せめて自分や身近な人にだけは悲しいことが起こらないように努めたいもの。性別や年齢、職種など条件によって「起こりうる被害」はある程度予測できるものです。
被害事例について知っておけば、対策を立てることができます。自分と似たような条件の人に起こった事件は、自分にも起こりうる、と考えて「自分は被害に遭わない」ように、「家族は被害に遭うことがない」ようにしっかりと自己防衛の意識を持って、無事に一年を乗り切りましょう。大切なものをひつじに見立てて、基本的な考え方をお知らせします。
子羊(子ども)を守れ!
少子化の昨今、子どもは夫婦一組にひとりか、せいぜい二人。考えたくはないものの、もし、万が一、その子に何かあったとき、どうしたらいいのでしょう? というより、何かあったときには、遅いのです。
子どもはその小さきがゆえに、襲撃の対象にされてしまうことがあるのです。2001年6月8日大阪教育大付属池田小で起きた、8人の子どもたちが犠牲になった児童殺傷事件における犯人が、「子どもなら襲いやすい」「必ず殺せると思った」などと供述していたことを、ご記憶の方も多いでしょう。
誘拐するにしても、体の小さい子どもなら、それこそヒョイと抱えるだけで車に連れ込まれてしまいます。性被害を受けるのも抵抗できない、抵抗しても押さえつけられてしまうから…という物理的な事実の前に、子どもはあまりにも無力です。
子どもをどう守るか? 子どもに起こりうる被害を親子で知って、対策を考えておくしかありません。恐いこと、イヤなことなどは考えたくはないものです。しかし、「知っておくこと」は「知らない」より強いのです。
大人でも、予期すらしていなかったことに対しては、呆然として対処できないことがあるものです。「防災訓練」をするように、「防犯訓練」をしましょう。シミュレーションをしておくことが、万が一の際に、助かる確率を高くするのです。
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