防犯/防犯関連情報

自分の気持ちを違法・不法行為で晴らそうとする人々 「むしゃくしゃ」の行方(2ページ目)

犯罪で捕まった人たちの供述に「むしゃくしゃしたので」という言葉をよく聞きます。誰でも思い通りに行かないことにはむしゃくしゃするでしょうが、不法行為は許されません。

佐伯 幸子

執筆者:佐伯 幸子

防犯ガイド

日々の生活の中では、物事が思うようにいかず、「むしゃくしゃ」したり、「いらいら」したり「腹が立つ」ことは誰にでもあるでしょう。「癪に障る」ことだって、けっこうあるものです。

しかし、それを「他人に迷惑をかける」行為で、気分を晴らそうなどというのは平穏な社会を乱すことです。違法行為をしたら、処罰を受けるのは当然のことです。


♪「むしゃくしゃ」を英語で言うなら?

EXCEED和英辞典
によると、

・むしゃくしゃする→ be irritated;
           be [feel] displeased.
 
(例文)I was irritated by my neighbor's noise.
→「私は隣人の騒音にむしゃくしゃしていた」
関連ガイド記事「隣人にご用心!騒音が死を招く…」


EXCEED英和辞典によると、
・displease 不快、不機嫌
・displeased  不機嫌な 
・irritate いらいらさせる、怒らせる
・irritating  いらいらする、腹の立つ 

とあります。



ケース4 放火した男

平成13年2月15日、沖縄県内で放火事件があり、米海兵隊員の23歳の男が書類送検されました。この容疑者は、米国内にいる妹との折り合いが悪いことを理由に挙げ、「妹との折り合いが悪く、むしゃくしゃしたので火をつけた」と供述しています。

刑法第108条(現住建造物等放火)
放火して、現に人が住居に使用し又は現に人がいる建造物、汽車、電車、艦船若しくは鉱坑を焼損した者は、死刑又は無期若しくは5年以上の懲役に処する。


ケース5 爆発物を投げ込んだ少年

平成12年12月5日、東京・新宿歌舞伎町のビデオ店に爆発物が投げ込まれ、爆発するという事件がありました。散弾銃を持ったT県内の17歳の男子高校生(銃砲刀剣類等所持等取締違反で逮捕)が「人を壊したかった」「誰でもよかった」などと言って、容疑を認めています。
 
爆発物はこの男子高校生が製造したもので、殺傷力を高めるため「釘(くぎ)」を300本入れていました。直前に受けた「毒劇物取扱者」試験の結果が不合格になっており、「むしゃくしゃして、人をやっつけようと思って作った」などとも供述しています。

(これらのケースは少々、内容が複雑なのでわかりにくいかと思いますが、「むしゃくしゃしてやった」という部分だけをお伝えするため簡略化してあります)。


→“むしゃくしゃ”は“はた迷惑”/関連ガイド記事リスト

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