防犯/防犯関連情報

板橋の誘拐事件は「道を尋ねる」ことから始まった 道を尋ねる大人は危ない!?(3ページ目)

板橋区で発生した児童誘拐事件は、児童の姉の通う学習塾の塾長だった。プリペイド式携帯電話が使用され、身代金の受け取りには私設の私書箱が利用された。誘拐されたときの様子は?

佐伯 幸子

執筆者:佐伯 幸子

防犯ガイド

一人にならない

一人きりのときが危ない!
一人きりのときが危ない!
子どもだけで行動するとき、どこから誰にねらわれているかわかりません。子どもがひとりきりでいる時間をできるだけ少なくしましょう。朝だから大丈夫、ということはまったくありません。時間帯は関係なく、「子どもがひとりでいる」時間が危険なのです。逆に外でひとりでいることの多い通学途中や、近所の通りに注意すべきなのです。

今回の板橋区のケースでも、容疑者は2週間前から下見をするなどして準備していたといいます。見慣れない車があったり、様子の変な人がいたら気がつくように、日頃から周囲の状況に気を配るようにしましょう。大人は周囲に気を配り、子どもは不審な人物の接近に注意する。子どもと大人の双方で子どもの安全を守るしかないのです。

また、私設の私書箱センターが身代金の受け取りに利用されましたが、最近はストーカー対策のために私書箱を利用する女性も増えています。昔から「私設私書箱」というのはありましたが、利用者のほとんどが男性でした。秘密の生活に使うなどどちらかというとダークな面が目立つようです。身分を明らかにしないで借りることが出来るようであれば、今回のような犯罪に関わってくる可能性が高いといえるでしょう。

借りる際には身分証などの提示を必要とし、契約書などもしっかりした業者を選びましょう。しかし、個人情報の流出を防ぐつもりが、逆に情報を出さざるを得ないのですから、のちのこともよく考えて利用するかどうか決めるようにしましょう。これからは「私書箱」業者の質が問われるといえます。


■■拙著「親子で覚える徹底安全ガイド」もぜひご参考になさってください。


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