防犯/防犯関連情報

隣人にご用心!騒音が死を招く…(2ページ目)

埼玉県A市で、自転車通行中の近くのTさん(48才)が、前方から歩いてきた男に包丁で首などを数カ所刺され、出血多量で死亡しました。いわゆる隣人トラブルが招いた事件といえそうです。

佐伯 幸子

執筆者:佐伯 幸子

防犯ガイド

常識のある大人なら、集合住宅に住んでいたら上下左右に対して騒音で迷惑をかけないように注意するものです。普通の住宅でもご近所に迷惑にならないように、皆、大きな音は出さないように気をつけています。A市の事件は、自動車修理工場ということですから、それなりの騒音があるものと思われます。

隣人の男がいつから住んでいるのか、いつから工場があったのかが不明なのでわかりませんが、「音がうるさい」といった苦情が出ていたようなので、我慢しかねていたということではないでしょうか。さまざまな手段で双方で、騒音対策を講じるべきではあったでしょう。しかし、どうやっても騒音がおさまらない場合、その場を去るしかないのかもしれません。


子どもの足音が、家庭内暴力の音が…

  • 隣人の騒音が原因で引っ越しをした人たちがいます。会社員のBさん(男性)は、アパートの1階に住んでいたときに、2階の子どもの足音がひどいので苦情を申し入れたところ、「子どもなんだからしかたないでしょ!」と言われて、それ以来、顔をあわせる度にそこの母親からにらまれたり、いやな態度をとられたりした上、子どもの足音が止むことはなかったのでついに引っ越しをしました。こんな隣人に、何を言っても無駄です。自分が去るしかなかったのです。


  • C子さんは、マンションの階下の家の男の子二人が小さいうちはまだ夜は静かだったし、日曜日にゆっくり寝ていたくても起こされることがあってもなんとか我慢していました。しかし、子どもは成長します。中学生、高校生となっていくうちに、テレビの音、ステレオの音、友人らを呼んでボリューム調節を知らない大声や、嬌声。しまいには長男の母親への家庭内暴力で、タンスやテーブルなど家具の倒される音、食器や小物の割れる音、怒鳴り声…。

    半端ではない騒音なので、低姿勢に注意してほしいと管理人に申し出たら、階下の子どもの母親から突然の電話があって、自分は夫と別居しており、子どもが恐くてどれだけひどい目にあっているか、言うことを聞いてくれない、お金を好きなだけ持っていくなど、延々と一方的に愚痴を聞かされました。

    つまり、子どもが子どもなら親も親、というわけで、その後も一向に騒音はおさまりませんでした。あまりの騒音に警察官が来たこともありました。すさまじい騒音で眠れない日々に、(殺してやりたい)くらいの気持ちになったといいます。しかし「騒音に苦しめられて、そのうえ殺人事件の犯人になるのは、ばからしい」と思ったとのこと。これも何を言っても無駄な人たちでしたので、結局引っ越しをしました。



    3p.事前調査が大切/集合住宅での騒音は
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