カン違い1:髪は修復する
(1)美しい髪はキューティクルがきれいに整っています。(2)ダメージヘアはキューティクルがはがれ、ツヤがありません |
髪の表面はキューティクルで覆われていて、きれいなうろこ状になっているのが理想です。ブラッシングやドライヤーの当て過ぎなどでキューティクルがダメージを受けると、内部の水分が流出してダメージが進んでしまいます。コンディショナーやトリートメントをつけて皮膜で覆ってあげると、適正な水分量(12~13%)を保つことができます。
また、「コンディショナーやトリートメントは髪を修復するもの」と考えている方が多いですが、それも間違い。トリートメントは髪の内部に少し収着しますが、ラップのように髪の表面を覆う、と考える方が適切だと思います。
カン違い2:クセ毛は治る
クセ毛とは、専門用語で「波状毛(はじょうもう)」と言い、波打つようにうねった状態を指します。クセ毛は、皮膚表面から毛根部分までの毛包が曲がっているため、髪が歪んで生えてくることが原因で起こります。髪質と毛包・髪の形状 |
つまり、毛髪自体の構造は、直毛もクセ毛も基本的には同じというわけです。毛包の形状によって、直毛とクセ毛に分かれます。ですから、ストレートパーマや縮毛矯正パーマなどで、出ている髪の毛がまっすぐにすることはできますが、鋳型(=毛包)をまっすぐに治すことはできません。つまり、クセ毛を根本的に改善することは難しいというわけです。
毛包が曲がる原因ですが、先天的なものと後天的なものがあります。日本人の約9割が先天的には直毛と言われていますから、日本人のクセ毛の悩みは、後天的なものである可能性が高いといえるでしょう。後天的とは、間違ったヘアケアによって頭皮や髪が損傷したり、頭皮が老化して毛包がゆるんだりすることなどが挙げられます。
カン違い3:20代だから髪は老化しない
紫外線に当たると髪は“老化”します |
自然老化は、身体の内側にある老化因子によって引き起こされます。光老化は、髪や頭皮が紫外線を浴びることで起こる老化です。髪は頭皮よりも光老化しやすく、枝毛・切れ毛・退色など、その影響が顕著に現れます。乾燥老化は、身体の内外の水分が不足することによって起こります。頭皮が乾燥老化すると、フケが出る、痛み・かゆみが出るなど異常な状態になり、健康な髪が生まれにくくなります。髪が乾燥老化すると、キューティクルがはがれ、ダメージヘアになります。
光老化・乾燥老化は、若くても起こる老化現象。「若いから大丈夫」と思わず、日ごろのヘアケアを怠らないようにしてください。