防犯/防犯関連情報

薬物は危険物 ドラッグの恐怖~破滅への招待状(3ページ目)

若い人のドラッグ乱用は深刻な問題です。「合法ドラッグ」などというあいまいな言葉がまかり通り、知識不足が常用者への道を転げ落ちていく恐ろしさ。ドラッグは人格も人生も破壊します。

佐伯 幸子

執筆者:佐伯 幸子

防犯ガイド

危険! 手を出すな!

それにしても、いわゆる「バッドトリップ」が引き起こす悲劇について知っておかないと、生命に関わる重大な事態になりかねません。幻覚により錯乱状態となったり、「空が飛べる」と思いこんで実際にビルから飛び降りて死亡してしまったケースもあるのです。

I・Hはまだ運が良かったと言えるでしょう。生命に別状はなく、違法でもないので逮捕されることもなかったのですから。もし、彼の住まいが高層階にあったり、非常階段が建物の外にあるタイプであったりして、そこから飛び降りてしまっていたら…?

その後もテレビでI・Hの姿を見ることがありますが、(下手をしたら生きていなかったかもよ)と不思議な気分になります。恐ろしさを十分に知って、二度と手を出さないようにと思います。それ以前に、友人に勧められたからといって、簡単にやってみるようなことはやめておくことです。

これでは、モノがたまたまMM(マジックマッシュルーム)であっただけで、もし、それが「アイスだよ、ぶっ飛ぶから、やってみろよ」「S(エス)っていうんだけど、すっげえ気分がよくなるぜ」「クリスタルって言ってさ、最高だから、ちょっとキメてみない?」などといわれて、覚せい剤と知らずにやっていたとしたら? 

おそらく遠くない将来に「覚せい剤」の常用者としてテレビにその顔が出ていたかもしれません。それほど、依存性が強く、たった一度であってもいずれ常用者になることは確実で、骨の髄までしゃぶられるという「シャブ」の語源通りの恐ろしい薬物なのです。

現在、第3次覚せい剤乱用期といわれています。興味本位や遊びで手を出すようなことは絶対にあってはなりません。もし、身近な人がやっていたり、見たり聞いたりしたら、警察の生活安全課に相談しましょう。ドラッグは人格も人生も破壊する恐ろしいもの。破滅への招待状なのです。

※平成14年6月5日より、「幻覚キノコ」「マジックマッシュルーム」が所持することも販売することも法律で禁止されるようになりました。

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