現金商売をしていると「両替して欲しい」と依頼されることがよくあります。注意していないと思わぬ被害に遭うかもしれません!

こうして被害に遭った!

つり銭詐欺に気をつけて

つり銭詐欺に気をつけて

ある日の午後10時半過ぎ、横浜市A区のスーパーで外国人2人がアルバイト店員に千円札2枚を出し、「コレクションのために二千円札とチェンジして欲しい」と両替を頼みました。

店長代理(57)が奥の事務所に入って金庫をのぞいていたところ、一人が一緒について事務所に入ってきて、事務所内の机の上にあった売上金の一部85万円を奪って逃走しました。その後レジを点検するとレジ内の現金17万円もなくなっていました。

日本の「時蕎麦(トキソバ)」という落語のひとつに、代金を、時刻を聞いてごまかして得をする話というのがあります。錯覚で「勘定間違い」を起こさせてズルをするというものですが、これと似たように、釣り銭を次から次へと両替してくれと言って、マジックのように5千円や一万円を奪われる場合もあります。しばらく時間がたってから初めて被害に遭ったと気づくこともあるようです。

このケースでは、容疑者は以前からこの店をマークしていたと思われます。被害を受けた側にとっては「突然の出来事」ですが、犯罪を行おうとする側は「犯行を間違いなく遂行するために事前の調査をしている」場合が多いのです。「本当に両替しようとしたんだけど突然その気になって現金を奪って逃げた」わけではないことは誰にも理解できるでしょう。

ターゲットにされていた!?

立地条件、営業時間、従業員、事務所の位置、防犯システムなど「現金を奪う」にあたってすべてをチェックしていたと考えられます。犯行後の逃走経路も確保してあったことでしょう。閉店時間はだれにでもわかります。つまりその日の売り上げが集まっていることが確実な時間です。そして、レジ周辺に監視カメラがおそらくなかったのではないでしょうか。それも犯人は確認済みなはずです。

さらにアルバイト店員というからには年齢の若い従業員、あるいは若くなくても責任の度合いが高くない従業員だったのではないかと推察されます。本人の判断では済まない事態のとき、必ずその場(レジ)から離れて誰か上司に聞きに行ったり、社内電話を使うにしてもレジから注意がそがれるわけです。

もちろん、仮に店長一人であっても「レジを開ける」あるいは「奥の事務所に行く」という動作が見込まれるわけです。たまたまレジ内に二千円札があったとしても、両替といえば「レジを開ける」ことが確実なのです。レジの現金を奪われたことでしょう。

被害を防げ!

「日頃から不審な人物に注意を向けておくこと」は万引き対策でも当然のことですが、さらにこのケースのように「近々、この店を襲おう」と思ってチェックされていないかということでも重要なのです。

「自分が襲撃するとしたらやりやすいか、どこが甘いか」と犯人の気持ちになって、今一度、店の防犯システム、対策を考えておきましょう。監視カメラ、防犯ブザー、非常ベル、アラームなどのほかに、従業員教育も含めて万全の態勢で犯罪を阻止するべきです。

両替による被害を避けるためには、レジの付近に張り紙で「当店では両替はいたしません」さらに英語で「We do not change money」と書いておくとよいでしょう。もしくは「Sorry, we do not change money」とすれば、ややていねいかもしれません。

外国人が「チェンジマネー」と言ってきたら「ソーリー、ウィ、ドント、チェンジマネー」と言えばよいのです。いざというときにあわてないために、この一言はお店での必須フレーズとして皆で覚えるようにしましょう。口で言えなければ紙に書いておいたものを見せれば済むように、書いた紙をレジに用意しておくとよいでしょう。


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