スーパーが襲撃された!
平成13年1月8日(月)午後9時15分頃、横浜市のスーパーに外国語を話す男5、6人が押し入り店員の男性(65)と店長代理の男性(45)の二人をひもで縛り、金庫から約800万円を奪って逃走しました。その際、店員(65)はバールのようなもので頭部を殴られ軽傷を負いました。調べによると事件当時、店の裏口玄関はカギがかかっていなかったことがわかりました。男のうち一人は身長1メートル70センチくらい、黒い野球帽に白いマスクをしていたといいます。
週末から8日(成人の日)月曜日まで金融機関が休業していたため店には普段より多い現金があったことが推測されます。
狙われた理由
このように日曜祝日も営業する店舗などでは売上金を店内に保管して休み明けに金融機関に入金するケースが多いと思います。そして犯人らはそれをよく知っているのです。このことから週末や連休、月末など普段より現金が多いときは盗難事件の発生を予測した防犯体制が必要であると言えます。また事件当時、店の裏口玄関が施錠されておらず犯人らはやすやすと侵入できたものと思われます。侵入事件の多くがカギのかかっていないドアからだということを知っておきましょう。
閉店時は店の周囲に人気もなくなり、照明も消して暗くなります。ほとんどの店員も退社してあとは売上金を扱う責任者などの少数の人間しかいなくなります。担当者を決めて周辺の状況を確認して全員体制で店舗の施錠を行うべきです。
駐車場がある場合や、周囲の人気がなくなるような地理的条件だと異常がないか毎日監視するべきです。とくに野球帽に白マスクなどいかにも怪しげな人物や見慣れない車が付近にいないかよく見ることです。
被害に遭うまでは日常的な仕事の流れの中でとくに改めて考えることがない場合が多いのかもしれません。また人員の問題もあるでしょう。しかし社員と売り上げを守るためです。各店舗で状況に合わせた防犯マニュアルを作成して、慎重に確実に実行していけばそれが襲撃犯を寄せ付けない店づくりにもつながるのです。
多額の現金を扱い、そこに必ず現金があるとすればいつ襲われてもおかしくないのが今の日本の現状です。つまり今日にも襲われるかもしれないという危機意識を持つべきであり、それに対して安全対策を講じる必要性に迫られているのです。