季節の変化、年齢によって左右される頭皮の状態
頭皮が顔の肌と同じということは、四季の気温変化の影響を受けやすいということ。春から夏にかけては、気温の上昇とともに新陳代謝が活発になり、皮脂腺が開き、皮脂が分泌されやすくなります。オイリー頭皮になりやすい季節といえます。ドライ頭皮への対処法
頭皮の乾燥がひどい場合は、顔につける乳液などをつけてもOK |
ドライ頭皮になると、フケなどが固い塊となった「角栓様物質(かくせんようぶっしつ)」が増えて、毛穴をふさいでしまうことも。角栓様物質が毛穴につまると、毛穴の内部にどんどん皮脂がたまり、炎症など頭皮トラブルの原因となってしまいます。
また、頭皮が乾燥した状態になることで、かゆみを伴うようになります。頭皮を掻いて傷がつくと炎症が進行しますので、ツメを立てて掻かないように気を付けましょう。マイルドな洗浄力のアミノ酸系シャンプーで、マッサージするように頭皮を洗い、清潔に保ちましょう。とはいえ、くれぐれもシャンプーのし過ぎは厳禁。シャンプーを使うのは1日1回にとどめましょう。1日おきに、シャンプーを使わずにお湯でよく洗い流すだけでも問題ありません。
頭皮の乾燥がひどいようならば、顔につける乳液などを頭皮につけてもOK。外側から脂分を補ってあげるとよいでしょう。ただし、つけすぎると毛穴がつまって逆効果ですので、適量を守ってください。
ドライ頭皮の方は、血流を良くするような温かい鍋ものなどのメニューを積極的に食べるようにし、少量のアルコールを摂取しても良いでしょう。
年齢を重ねると皮脂量は減少!
また、皮脂の分泌は、年齢によっても左右されます。皮脂量は25歳ぐらいをピークに、その後は減少の一途をたどります。40歳の「脂性肌」は、25歳の「乾燥肌」に相当する皮脂量ということになります。皮脂量、水分量ともに減少する年齢になったら、それを補う化粧水、乳液に替える必要がありそうです。水色のラインは水分量、その他のラインは皮脂量 |
シャンプーやコンディショナー、トリートメントなども、頭皮の状態、季節や年齢に応じて替えてあげても良いかもしれません。乾燥する冬に向けて、頭皮にマイルドなアミノ酸系シャンプーに替えてあげるのがおすすめです。頭皮をケアする「ヘッドスパ」など、プロの施術を受けてみるのも良いかもしれませんね。
頭皮の血流を良くする、顔ヨガ・頭皮マッサージなどもぜひ毎日の生活に取り入れてみてください。血流が良くなると頭皮の状態が安定し、適度な皮脂が出るようになります。
頭皮は、健康な髪を生みだす大切な「土壌」。顔と同様、頭皮の状態にも注意をはらっていただきたいな、と思います。