セスキ炭酸ソーダの使い方
「セスキ炭酸ソーダ」の使い方とは
【「セスキ炭酸ソーダ」水溶液スプレーの作り方】 <用意するもの>・セスキ炭酸ソーダ(粉末)
・スプレー容器(目盛りがついていると便利)
・水道水
1:スプレー容器に「セスキ炭酸ソーダ」粉末を、およそ小さじ半分(約2.5g)入れます。
2:そこに、水道水を注ぎます。250ccの水なら約1%の水溶液になります。
3:ボトルを振ってよく混ぜ合わせます。
たったこれだけ! その効果は如何に……?
【「セスキ炭酸ソーダ」掃除・補助グッズ】
「セスキ炭酸ソーダ」濃度1%程度であれば、肌荒れしやすいガイドでも、素手で扱って、特に手荒れしたことはありません。でも、濃度5%程度で使うのであれば、ゴム手袋の類をはめたほうが無難です。使い捨てタイプの手袋もおすすめです。
「セスキ炭酸ソーダ」で掃除する際のコツ
「セスキ炭酸ソーダ」水溶液スプレーを使ったお掃除ができる場所と、やり方のコツをのご紹介します。【玄関】
・ドアノブに付いた手垢を落とす
スプレーは乾いた綺麗な雑巾かウエスに拭きつけてから拭くと、垂れずに使いやすいです。詳細は「一日5分で、4月は美麗ドアノブをゲット!」参照のこと。「住まい用洗剤」を「セスキ炭酸ソーダ」水溶液スプレーで代用して掃除可能です。
・照明のスイッチパネルに付いた手垢を落とす
電化製品なので、水気は最小限に。スプレーを乾いた綺麗な雑巾かウエスに拭きつけてから拭くようにしましょう。
・表札、インターホンに付いたばい煙を落とす
これも直接スプレーしないようにします。
【廊下・居室】
・ドアノブに付いた手垢を落とす
・照明器具のかさ、壁面上部に付いた「べとべとしたホコリ」や「タバコのヤニ」を落とす
電化製品周りは水気に気をつけ、スプレーを乾いた綺麗な雑巾かウエスに拭きつけてから拭くように。ビニールクロスも水気を最小限に。一度で落とせない場合には、何度か同じ部分を、繰り返し拭くようにします。
【キッチン】
・シンク、排水口、三角コーナーのぬめりを落とす
スプレーして数分置いてからスポンジやウエスでこすります。研磨剤としてここに「重曹」を加えるとパワーアップします。さらに「酢」や「クエン酸」水溶液を加えて発泡させると、洗浄力がさらに増します。また「セスキ炭酸ソーダ」には、酸性の悪臭を中和して消臭する効果もあります。
・ガスコンロ、魚焼きグリル、コンロ周囲の壁、調理台などのコゲや汚れを落とす
スプレーして数分置いてから、スポンジやウエスでこすります。多めにスプレーした場合、汚れた汁がたくさん出ますので、必ず拭き取りを行います。ステンレス調理台などで乾いた跡が目立つ場合には、「酢」や「クエン酸」水溶液でのすすぎ拭き+水拭きしましょう。スポンジは、メラミンスポンジを使うと、時間短縮に役立ちます。ただしメラミンスポンジは柔らかいプラスチックなど(白モノ家電系)には微細な傷をつけるので、目立たない場所で試してからにしたほうが無難です。
・冷蔵庫の上部、吊り戸棚や食器棚の面材、照明器具のかさ、床、壁などに付着したべとべと汚れを落とす
綺麗な雑巾かウエスに、ややしっかりめに湿るようスプレーして拭きます。乾いて跡が目立つ部分は、水拭きですすぎましょう。
「セスキ酸ソーダ」を活用できるところはたくさん!
「セスキ酸ソーダ」を活用できるところはまだまだあります。【キッチン】
・換気扇フード、フィルター等の油汚れを落とす
垂れやすい部分は雑巾かウエスにスプレー、ややしっかりめに湿らせて拭きます。
・冷蔵庫の取っ手、シンク下収納などの取っ手の汚れを落とす
※その他、キッチンでは白木や天然繊維、アルミに注意した上で、いろいろなモノに付いた油脂によるべとべと汚れを、このスプレーで落としてみましょう。多分、ビックリします!
【洗面所・お風呂場・トイレ】
・排水口、排水トラップ、便器と床の継ぎ目(おしっこが垂れやすい)の汚れを落とす
スプレーして数分置き、古歯ブラシなどでこすります。研磨剤として「重曹」を加えるとパワーアップ。さらに「酢」や「クエン酸」水溶液を加えて発泡させると洗浄力がさらに増します。消臭効果もあります。
【窓・網戸】
「初夏の窓・ケア・メソッド」参照のこと。
ところで、ここで大事な注意点をお話しておきたいと思います。
「重曹」にもありましたが(「重曹を使ってはいけない?!」参照のこと)、「セスキ炭酸ソーダ」の使用時にも禁忌が存在します。
【「セスキ炭酸ソーダ」で掃除してはいけない場所・素材】
・畳(黄色く変色、シミになります)
・白木など木質系の素材(シミがつき、落とせません)
・ジュートなど繊維素材のカーペット等(畳同様、変色します)
・アルミ(黒く変色します)
これらの場所は、どんなに掃除したくなっても、避けましょう。もちろん好奇心に従って、個人の責任で、試してみることは妨げませんが、オールアバウトおよびガイドは一切責任を持ちませんので、念のため!
赤ちゃんの便や嘔吐物の掃除に、セスキ炭酸ソーダは最適。でも、畳に使うのはNG!
「セスキ炭酸ソーダ」の使い方をマスターしよう!
溜めに溜めてしまった汚れを、1日2日で落とそうとするから大掃除は大仕事なんです。ですから、ちょっとずつ、気づいた折々にこの「セスキ炭酸ソーダ」水溶液スプレーで「拭き溜めて」おく。これぞ「プレ大掃除」の真髄ですし、「拭き溜める」行為こそ「ロハそうじ」そのものなのであります。さぁ、道具をそろえて、あなたも試してみて!!!【参考サイト】
・生活と科学社「石けん百科」
・京都大学理学部化学教室 吉村洋介のホームページ内「セスキ炭酸ナトリウム(トロナ)について」
【参考文献】
『暮らしの中の洗浄』(辻薦著/地人書館/1994年)
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