『ウエス』って何?

子ども
「あれはナンだろう?」

先日。子どもの手を引いて、駅構内を歩いていたときのこと。ホームのエスカレーター周辺に黄色と黒のバリケードが張られ、『点検中』という札が下がっていました。ひょいと覗くと、エスカレーターのあるべき位置には大きくうがった穴と、複雑な機械類が……。

好奇心の塊のような三歳児が、大声を上げて「えしゅかれーたがこわれちゃってるよ! どうちて?! なぜあながあいているのかちらね?!」。
でも親の私はそれよりも、作業されている方の傍らに置いてある、無骨な一斗缶に書かれている文字に気をとられていました。そこには、

『ウエス缶』

と、黒々書かれているのです。

……へぇ~。なるほど…。ウエス…。

そして更に、その中身に目が釘付けとなってしまったのです。

それらの多くは、明らかに、

男性用のトランクス

でした。他、裁断されたバスタオル様の布もありましたが、あの妙に鮮やかなチェック柄の数々が、しばらく頭にはりついて離れませんでした(おかしな意味ではなく)。






ウエス。耳慣れない方も多いかもしれません。その語源は英語の“Waste”。屑、無駄、廃品という意味を表すこの語が訛って「ウエス」と呼ばれるようになったといわれています。

通常、工場の機械類の汚れをぬぐう使い捨て雑巾として、古着や廃品の繊維を加工、またはそのまま利用されてきました。

要は、「ボロ布」ですね。でも「ボロ布」と言うか、「ウエス」と言うかで、随分気分が違うものだと思います。
横文字効果でしょうか。

さて、住まいのお掃除において、昨今とても便利な使い捨て用の市販品が世に溢れています。シートを使い捨てできるモップ状のもの、あらかじめ洗剤がしみこまされたウェットティッシュ状のもの。パッと使えて、パッと棄てられて、快適。ガイドもいろいろ試用してみましたが、実に手軽です。

また自宅にある洗剤を使う場合も、「雑巾を手洗いする」手間を省ける「キッチンタオル」などを愛用する人が多いと聞きます(特に、キッチンの油汚れなど)。キッチンタオルは確かに便利。油分をよく吸い取るだけでなく、水分を吸ってもドロドロに溶けたりしません。

でも……。



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