マンションの畳は「ダニマンション」?!

畳
畳がダニのマンションに?!
「最近の畳は、昔のものとは違う」「畳がダニの巣になるというのは昔の話」とよく言われますが、本当にそうなのでしょうか?

確かに、近年の住宅に使われている畳の多くは、「化学畳」「スタイロ畳」などと呼ばれる、言ってみれば「発泡スチロールの周囲をゴザ(?)で包んだような」モノ。ダニがもぐりこみやすいといわれている、昔ながらの「ワラの畳床(たたみどこ)と、イグサの畳表(たたみおもて)で」できている「畳」は、今や珍しい存在になりつつあるのかもしれません。

でも、このダニの出にくいといわれている今どきの畳ならダニは付かない、というわけでもありません。繁殖に適した条件さえ整えば、そこがジュウタン敷きであろうが、フローリングの上のラグであろうが、畳であろうが、やっぱりダニは出てしまうのです。

特に気密性が高く、年間を通して部屋の気温が下がりにくい都市部のマンションは、ダニもまた年間を通して繁殖しやすい場所。

そんなマンションの、畳やじゅうたんの部屋に棲むダニの数は、真冬でも塵1グラム中300~400匹というので驚きます(梅雨である6~7月のピーク時には、この2倍から2.5倍に増えます!)。

さらに、その種類は、なんと60種を超え(ダニ類自体は1万種とも2万種とも言われています!)、うちチリダニ科にまとめられるヤケヒョウヒダニ、コナヒョウヒダニ、イエヒョウヒダニが大半を占めています。

このチリダニは、いわゆる「刺されて痒い」ダニではなく、被害としては、アレルギー疾患(気管支喘息やアトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎など)が主だったもの。しかし、このチリダニが殖えることで、これを捕食するツメダニ(科)も殖え、ヒトの皮膚を刺すなどし、痒みや腫れを引き起こしたりします(でも吸血はしません)。

また新築家屋、特に湿度の高い梅雨時の鉄筋コンクリートマンションにおける畳などで大発生するコナダニ科のケナガコナダニは、刺しこそしませんが大量発生すると畳の縁が白く見えるほど殖え、とても気持ち悪いもの! また、コナダニはチリダニ同様アレルギー疾患の原因になったり、先のツメダニの繁殖を促すことにもなります。いずれのダニも繁殖されると困ったことになるのです。


ダニを発生させない最大のポイントは「湿度コントロール」

ダニは脱水すると、数日から2週間程度で死滅してしまう生き物です。程よい湿り気がないと、生きていけない。存外脆弱なのです。つまるところ、住まいの「湿度コントロール」こそが、ダニの繁殖や快適生活を脅かすための、重要なポイントになります。

その目安は部屋の環境を相対湿度にして60%以下にすること。これには除湿機やエアコンの除湿機能を活用すればOK。つまり「ダニの出やすい」気密性の高い住まいほど、それほど難しく構える必要はないのです!

また、畳(や絨毯、布団なども)を50度以上の高温にさらし乾燥させる、黒ビニール袋を被せて天日に干す、布団乾燥機の使用、高温スチームクリーナーなどの使用も、同様に効果的です。


さて。これらのポイントを踏まえて、入梅前の乾燥しがちな今時季にこそ! 行っておきたい畳ケア・テクニックを、いよいよご指南しましょう。用意するものは3つ。ひとつは「マイナスドライバー」、ひとつは「空のペットボトル」、もうひとつは「使い古しのタオル(ぞうきん)」、以上です。

あと、掃除機があれば尚結構。さあ、次ページでこの手順を詳しくご説明しましょう。