キッチン
『重曹』が有効な汚れは、主にたんぱく質の汚れ(血液など)や油性の汚れ(いずれも酸性の汚れ)です。『重曹』の特性をキチンと理解してから、使うようにしたいものです。
魔法の粉とさえ呼ばれる、『重曹』。

でも、決して「万能の粉」ではありません!

先日、娘を連れて休んでいたカフェの隣の席から、聞き捨てならない?会話が聞こえてきました。

おばさまたち、曰く……

「ねぇねぇ、私とうとう、噂の重曹デビューしてみたの!」
「へえっ! TVで、何でもよく落ちるって言ってる、アレ?」
「そうよ。台所じゃ、お鍋もお皿もぴかぴかになるっていうし、お風呂やトイレにも、どこにでも使えるんだって。すごいでしょ」
「すごいわぁ~」
「私も早速レンジを磨いてみたら、ホントにすごいの~」
「ホント?なんにでも使えるんじゃー、安上がりで、いいね~」

ウソウソー! なんにでもなんて、使っちゃダメー!

そう、このおばさまたちのみならず、最近でも重曹や酢(クエン酸)を使ったエコ掃除に目覚め、参入してくる人が後を絶ちません。

重曹や酢を使った掃除法が、私たちの周りで注目され始めた大きなきっかけは、『天使は清しき家に舞い降りる』(カレン・ローガン/佐光紀子)にあるといっていいでしょう。初版は1998年ですが、それ以前から日常的に重曹や酢をハウスケアに取り入れていたという人は、おそらく「おばあちゃんの知恵」系の別ルート・別レシピを使っていたのではないかと思われます。

ともあれ、かく『輸入』された重曹の掃除。途中、ガイドが生活に取り入れたのが2001年で、現在でもロングランの人気を誇る記事『酢と重曹で大そうじ』を執筆したのが2002年でしたので、以前からの当ガイドサイトの読者の方には、もうすっかり重曹や酢(クエン酸)、またセスキ炭酸ソーダなどを使ったエコ掃除は生活の一部として、身についてしまっているという方も少なくないのではないかと思います。

そんな方にはもはや常識かもしれませんが、いま初めて重曹を使う、といった方には、是非とも知らせておかなければならない重曹利用の禁忌が存在します。

この重曹を使ったエコ掃除のメリットについては、まるまる別の記事に譲り、今回は「とにかく重曹を使うべきでない」シチュエーションや材質についてお話したいと思います。



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「重曹はシミとりやニオイ取りに効くって聞きました。
ペットが粗相をしてしまったジュート・ラグや、
子どもが吐いてしまった畳にも、
重曹を振りかけて拭けば、綺麗になりますか?」