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ニッケル水素充電池の落とし穴3(2ページ目)

ニッケル水素充電池の注意点の第3回。今回は意外と知られていない細かな注意点を列挙してみよう。これらを守ればコストパフォーマンスもぐっと上昇するはず!

清水 博之

執筆者:清水 博之

デジタルカメラガイド

使っていくうちにたまっていくのは……

ニッケル水素充電池は最大で約500回にわたって充放電ができる。
そうやって使っていくうちに、端子に皮膜がついていってしまうことがある。
「ことがある」と書いているが、ほとんどの場合は間違いなくついていると考えてもらっていいだろう。

その皮膜とは、簡単に言ってしまえば手垢だ。

電池を扱う際に手袋をして ── というような配慮を毎回していれば別だが、数百回と利用するうちに汚れがつくのは当然といえば当然だ。
この汚れによって抵抗が増してしまい、デジタルカメラを動作させるために必要な電圧を取り出せなくなるということは充分に考えられる。
 
端子に手垢がつくというのは非常にありがちな電圧低下要因となる。

また、同様の理由でデジタルカメラの電池端子も磨いておいたほうがいい。
かつてミノルタのDiMAGE7というデジタルカメラが発売された際に、電池ボックスの端子に油が付着したまま出荷されてしまったことがあった。
そのために、「あのデジカメはバッテリーライフに問題がある!」とされてしまったのだ。
この場合も端子を洗浄することで解決したという。
 

対策は磨くこと!

布などで電池、および本体の端子部分を拭くだけでもかなり違ってくる。
無水アルコールをつけた綿棒などで洗浄すればもっと確実だろう。
 
充電器の端子も拭いておくこと。

この点に関してはリチウムイオン充電池も同様である。
もちろん、充電器側も磨いた方がいいのはいうまでもない。

長期間の放置は『不活性化』の原因に。
次は、充電池を襲う不活性化とその解消方法を解説!

Page 3へ)
 

 

Page1 新しい充電池は新しい充電器で
・Page2 手垢は大敵! 毎回磨こう!
Page3 不活性化はこうやれば直せる
Page4 一度決まったグループは変えないで
 
■関連ガイド記事
ニッケル水素充電池の落とし穴1
ニッケル水素充電池の落とし穴2
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