IPとIPXの違い……IPXって防水規格?

IPXとJIS保護等級の違いを学ぼう

IPXとJIS保護等級の違いを学ぼう

IPX(International Protection Code)とはIPコードと呼ばれる国際規格で、固体・液体の侵入に対してどれだけの保護が施されているかの目安になる規格。IEC(国際電気標準会議)によって定められている、製品の防水、防塵における保護規格である。

以前はJIS保護等級と呼ばれていたが、現在はこのIPコードが採用されている。ただし、内容は基本的に変わっていないのでIPコード=JIS保護等級と考えてしまって、おおまかに差し支えはない。

なお、日本国内ではIPXが防水規格のように扱われているが、これは間違い……までいかないにしても、微妙に誤った使い方である。

IP##というのが正式な表記であり、Xはテストされていないものを便宜上Xで置き換えているだけである。下一桁目が防水等級、下二桁目が防塵等級を表している。

IPX4であれば防水に関してはIPコード4級(JIS保護等級4級)、防塵に対してはテストされていないということになる。IP68と書かれていれば防塵機能は IPコード6級(JIS保護等級6級)、防水機能はIPコード8級(JIS保護等級8級)をクリアしているという意味。
 
μ770SWはIPコード上ではIP68をクリアした製品となる

μ770SWはIPコード上ではIP68をクリアした製品となる

たとえばオリンパスのμ770SWは防塵はJIS保護等級6級、防水はJIS保護等級8級とされているのでIP68の製品となる。
 

次にIPとほぼ同内容のJIS保護等級について説明しよう。
 

JIS保護等級とは

JIS保護等級とは、日本工業規格で定められた防水・防塵に関する保護構造についての規格。一口に防水・防塵と言うものの、等級によってさまざまなシチュエーションが定められている。使用用途によって必要とされる等級がどれであるか、しっかりと把握することが必要となる。

 

防水等級

■4級・防沫型
いかなる方向からの水の飛沫によっても有害な影響を受けない。いわゆる「生活防水」はここにあたる。多少の雨に濡れたり、プールサイドで使っても安心という程度である。

■5級・防噴流型
いかなる方向からの水の直接噴流を受けても有害な影響を受けない。水流を受けても「動作に有害な影響を受けない」だけで、内部に水が入る可能性はあることに注意。

■6級・耐水型
いかなる方向からの水の直接噴流を受けても内部に水が入らない。内部に水が入らないだけであり、水の中に入れても大丈夫というわけではない。

■7級・防侵型
定められた条件で水中に没しても内部に水が入らない。「水深1メートルに30分沈めても水の浸入した形跡がないこと」が条件。プールなど水中で実際に使えるのはここになるだろう。

■8級・水中型
指定圧力の水中に常時没して使用できる。ダイビングなどに利用できるもの。いわゆるハウジングなどがこの等級に当たる。ただし、メーカーによって水深耐圧はまちまちなので注意が必要。

 

防塵等級

■5級・防塵型
動作に影響をおよぼす以上の粉塵が内部に入らない。防水5級と同様に、動作は保証されても実際に粉塵は中に入ってしまうことに注意。

■6級・防塵型
粉塵が内部に入らない。こちらは粉塵が中に入らないことが条件。デジタルカメラ関連では、こちらでなくては意味がないといえるだろう。

【関連記事】

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。