動きの激しい競技の撮り方
まず、動きの激しい競技の代表として、徒競走を考えてみよう。徒競走は「どういった写真を撮りたい」のか、事前に考えていなくては撮影が難しい競技といえる。小学校の場合は学年によって距離はいろいろ異なるが、だいたい8秒前後ていどで終わってしまう競技だ。
デジタルカメラによっては、下手をすると1枚撮ったら終わりということも考えられる。
スタート直前の緊張した表情が撮りたいのか、それともゴール時の表情が撮りたいのかによっても撮り方が異なってくる。
前者であればスタート地点近くに位置取りをしなければならないし、後者であればゴールの近くにいなければならない。
スタートのときは時間の余裕があるていど存在するが、ゴールでは一瞬をうまく撮る必要がある。
オートフォーカスでゴールの瞬間を撮影する方法
特にゴールの瞬間を撮るつもりなら、ピント合わせはなかなか難しい。というのはオートフォーカスというものは、一瞬で通り過ぎてしまう被写体を撮るのにはあまり向いていないのだ。
特にピント合わせが遅いとされているコンパクトタイプのデジタルカメラの場合、ゴールシーンを狙って撮るのは至難の業だ(逆にデジタル一眼レフであれば、こういったシチュエーションでも素早くピントを合わせることができる)。
そういった場合、マニュアルフォーカスのあるデジタルカメラであれば、あらかじめゴールにピントを合わせておくという手もある。
どちらにしても、ゴールの瞬間を撮るのはなかなか難易度が高い撮影だ。
ただ、コンパクトデジカメであってもゴールの瞬間を撮影する方法はある。
ゴール周囲(たとえばテープを持っている係の人など)にあらかじめピントを合わせておいて、シャッターの半押しでそのピントを維持しつつ、ゴールの瞬間を待つのだ。
この方法であれば、ピントくっきりでゴールの瞬間を撮影するのも難しくない。
ただし、技法的にやや難しいのであらかじめ練習が必要だろう。
公園などで子供の練習がてら、こちらも練習しておくといいかもしれない。
さて、動きがゆっくりな競技は撮影しやすい。しかし、そこには大きな落とし穴が存在するのだ。
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・Page1 運動会向きのデジタルカメラは?
・Page2 もうひとつ重要視したい性能!
・Page3 運動会は、もうはじまっている!
・Page4 激しい動きの競技はこうやって
・Page5 ゆっくりな競技には落とし穴が存在する!
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