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資格に役立つ業務知識:生産管理概要(2ページ目)

今回は、初級シスアドや高度情報処理技術者試験の午後問題などに役立つ、生産管理の業務知識概要をご紹介します。

執筆者:坂田 岳史



生産管理のポイント生産管理では前ページでご紹介したような仕事がありますが、大きくは次のことに留意する必要があります。

■製品在庫を加味して生産計画を作る
例えば来月製品Aが1000個売れそうだと予測します。そのため来月製品Aを1000個作る生産計画を作りますが、既に製品Aの在庫が400個あれば、作る数は1000-400=600個でいいはずです。このように生産計画は販売予測と現在ある在庫を加味してつくることがポイントになります。

■日々の進捗を管理する
進捗管理は生産計画どおりに製品が作れているかをチェックする仕事です。ここでのポイントは、生産計画の通りにチェックすることです。例えば、製品Aを8月1日から10日までの間に1000個作るという計画の場合、1日100個作ることになります。この場合、1日に100個できているかをチェックします。このように生産計画を日々の計画に落とし込んでチェックすることがポイントです。
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業務知識のポイントを理解しよう


■在庫品の場所
在庫管理のポイントはいくつかありますが、重要なことの1つが在庫がある場所を把握することです。通常、原材料や部品は倉庫にあります。しかし、余分に持ち出して作業現場に置いたり、別の場所に置かれることもあります。原則として在庫は全て一箇所においておくべきですが、どうしても他の場所におく必要があればその場所にある在庫数も把握しておく必要があります。

■不良原因を把握する
製品の不良にはいくつかの原因があります。通常、いつくかの不良原因が不良の大半を占めます。例えば、不良品が100個あった場合、加工ミスが50個、材料不良が30個、その他の原因が20個だとします。この場合、加工ミスと材料不良をなくせば不良品の80%が改善されることになります。品質管理では不良の多い原因を把握し、それを解決することがポイントになります。

■間接原価は按分する
原材料は直接製品を作るために使うので、どれくらい使ったか費用(原価)が分かります。しかし、工場の中の照明のための電気代や、水道代などは間接的に使っているので製品ごとの費用が分かりません。この場合、製品を作る時間などで按分して間接費を出すことがポイントになります。

今回は生産管理の概要を説明しました。このような仕事の中では、コンピュータを使ったシステム(生産管理システム)を活用することが多くあります。
また、システムアナリストなどの高度情報処理技術者試験の午後問題では、業務知識が必要な場合がありますので、ぜひ業務知識も理解しておいてください。
尚、次回のからは、生産管理の中で、初級シスアドなどに出題されるポイントをご説明していきたいと思います。ご期待ください。

<関連リンク>
資格に役立つ業務知識:販売管理概要
2つの資格をとる 資格同士の相乗効果
生産管理講座
生産管理の基本的考え方

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