<<前へ |
ITプロのキャリアパスモデル
これまで、ITの職種に関するキャリアパスは、業界としての指標がなく、各企業において独自に定義されていました。ITSSでは、ご紹介したスキルレベルをもとに、キャリアパスについてモデルを示しています。その一部をご紹介します。●マーケティング/セールス/コンサルタント系
左図は、マーケティング/セールス/コンサルタント系のキャリアパスです。
ITスペシャリストや、アプリケーションスペシャリストのレベル1からはじめます。レベル1や2で、売るモノ(技術・業務知識)を身につけていくことで、セールスへの職種転換が可能です。
また、下位者を指導できるレベル3まで到達すれば、小規模プロジェクトでのプロジェクトマネジメントへの職種転換もできるでしょう。
●アプリケーション開発系
左図は、アプリケーション開発系のキャリアパスです。
やはり、ITスペシャリストや、アプリケーションスペシャリストのレベル1からはじめます。ここで、それぞれ、専門ITやシステム開発の業務知識をレベルアップすることにより、レベル3で品質管理などプロジェクトマネジメントの一部を担当できます。
また、レベル4までいくことで、ITソリューション(解決策)やアーキテクチャ(仕組み)をデザインするシステムアーキテクトへの職種転換も可能です。
以上、例として、マーケティング/セールス/コンサルタント系、およびアプリケーション開発系のキャリアパスモデルをとりあげました。見ていただくとわかるように、どちらのキャリアパスも、スタートのレベル1は、専門ITに特化する「ITスペシャリスト」、また、業務システムや業務パッケージの専門家である「アプリケーションスペシャリスト」となっていますね。
つまり、まずは「技術」か「業務」に強くなろう、ということなんです。
なお、他のキャリアパスモデルについては、「ITスキル標準」をご覧ください。
今回は、ITSSで定義されているスキルレベルとキャリアパスモデルについて解説しました。次回のエントリレベルのおすすめIT資格では、キャリアパスモデルの中でエントリレベルに到達するために有効なIT資格についてご紹介します。
*IT関連の資格関連リンク*
・「プロになる」IT資格ガイドVol.1 ITプロフェッショナルになろう
・「プロになる」IT資格ガイドVol.3 エントリレベルのおすすめIT資格
・資格取得のアクションプラン作成
・自分にあったIT資格を探す
*AllAbout関連リンク*
・ITSS解体新書[ITプロフェッショナル]
・ITコーディネータ(ITC)の情報源 in 京都