資格・検定/資格アーカイブ

ITプロのキャリアパスを盗め!(2ページ目)

IT資格は、目指すキャリアのマイルストーンにすぎません。ITSSでキャリアパスのモデルを学びましょう。

執筆者:克元 亮

<<前へ次へ>>


スキルレベルと職種の関係


ITSSでは、これらのスキルレベルが、各職種にどのように対応するのかも示しています。その一部を下表に紹介します。詳しく知りたい方は、「ITスキル標準スキルフレームワーク」をご覧ください。

下表では、サーバやデータベース、ネットワークなどのシステム部品の開発・導入を担当するITスペシャリスト、ITに関して課題解決の助言・提案、戦略の分析や企画をおこなうコンサルタント(IT)、研修で教育を担当するエデュケーション(インストラクタ)を例題に、スキルレベルの対応を示しています。

・ITスペシャリストやインストラクタにはレベル7がありません。レベル7は、企業の戦略策定に関わるレベルであり、この職種には対応しません。
・コンサルタント(IT)には、レベル1~3がありません。他の職種でスキルアップし、レベル4まできたところで、コンサルタントに職種転換できることを示しています。
・エデュケーション(インストラクタ)にはレベル1~2がありません。これは他の職種でレベル3、つまり、エントリレベルの技術者を育成できるスキルを持ったところで、インストラクタに職種転換できるというわけです。

職種ITスペシャリストコンサルタント(IT)エデュケーション(インストラクタ)
レベル7
レベル6
レベル5
レベル4
レベル3
レベル2
レベル1


上の表では、分かりやすい職種として3つとりあげました。実際には、各職種の関連性やスキルレベルの対応によって、個別にキャリアパスを描いていくことになります。ITSSでは、次の4つのモデルを提示しています。

マーケティング/セールス/コンサルタント系
  営業戦略、商品企画、コンサルティングに関するキャリア
アプリケーション開発系
  ITソリューション設計、適用業務の開発、業務パッケージの適用に関するキャリア
・カスタマサービス/オペレーション系
  顧客先ハード/ソフトの保守やシステムやネットワークの運用/監視に関するキャリア
・ソフトウェア製品開発系
  ソフトウェア製品の企画・開発に関するキャリア


次に具体的なキャリアパスを見てみましょう>>次ページヘ
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます