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小学校受験で合格する子どもの傾向とは?(2ページ目)

小学校受験に成功する子どもは基本的生活習慣がしっかり身に付いています。また受験するしないに関わらず、そういう子は小学校入学後の学力も伸びるのです。

高橋 公英

執筆者:高橋 公英

学習・受験ガイド

学習時間は生活習慣の中に組み込むべし

時計
家庭学習も習慣にしてしまおう
生活習慣の改善で学力を伸ばした実例があります。現在立命館小学校の副校長である陰山英男先生が兵庫県朝来町立山口小学校(当時)でこれを提唱し、子どもの学力を伸ばして注目されました。

テレビやゲームなど、子どもにとって魅力的な物からの誘惑を取り除き使える時間を増やし、その中で毎日決まった時間に家庭学習を行うということです。勉強も生活習慣に組み込むことで無理なくできるようにします。

夜ふかしは集中力を低下させ、「疲れた~」を連発させる要因になります。これではたとえ家庭学習をしたとしても身にならず、いたずらに時間が過ぎていくのを待つばかりとなってしまうでしょう。

幼児のとって大切な基本的生活習慣「睡眠」「食事」

小学校受験するにしても、しないにしても幼児にとって大切なことは何でしょうか。まずは、睡眠と食事です。朝7時に起きるとすれば遅くとも夜の9時には寝かしつけなければなりません。夜遅く出歩いている親子を時々見かけますが、これは論外。夜にコンビニなどの明るい人工照明を浴びると体内時計が狂って眠りにも影響が出ます。

食事は毎日決まった時間に摂っていますか? 食事時間が決まれば排泄も規則正しくなります。食事の後の過ごし方も決められ就寝時間が固定します。まずはここから始めましょう。家族揃っての食事が大事ということで、家族が揃ってから夕食にするため、時間が不規則になることがあります。であれば、「何時までに揃わなければ食事を始める」というように、家族でルールを決めれば良いのです。

起床から就寝までの子どもが起きている時間で、決めなくてはならないものは他になにがあるでしょう。入浴ですね。1日3回の食事と入浴時間が決まれば、後はそう難しくありません。習い事など不定期なものが入る時間をはずして、毎日決まった時間に家庭学習の時間を確保します。

こうすれば勉強も習慣となり、するのが当たり前、しないと気持ちがすっきりしなくなります。特に幼児の内は習慣づけが鍵となります。習慣にしてしまえれば自分から「プリントをする」と言い出すのです。

付け加えれば学習の環境を整えることをお勧めします。小学校入試では椅子に座って足をぶらぶらしてはいけませんね。家庭で勉強する時に大人用の椅子に腰掛けていると、足が床に着かず、ぶらぶらしてしまいます。ふだんから子どもの身体に合った椅子と机で勉強するようにしておけば、特別に注意する必要がありません。受験対策もできるだけ日常生活に取り入れる工夫をしたいものです。

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