他人の気持ちが分かる子に育てる

子ども達
仲良く遊べる子は共感性の高い子
幼稚園受験と小学校受験に大きなウェイトを占める行動観察は、ペーパーをやれば身につくというものではありません。家庭で子どもがいつもどのように過ごしているかが大きく影響します。そこで親が子どもにどのように接したら、行動観察で困らない子どもに育つか考えてみましょう。

行動観察で最も重視される点はなんでしょうか?それは「共感性」、すなわち「他人の気持ちが理解できる」能力です。集団行動が必要な幼稚園や小学校では、わがままな子どもが一番困ります。そこで必要なのが共感性です。今回は第1回として共感性を育てる方法をご紹介します。

最初に共感性がなぜ大切か、以下の例で考えてみましょう。

玩具の取り合いのケース

10人くらいの子どもをグループにして一緒に遊ばせます。部屋には積み木や自動車、人形とおままごとの道具が置いてあります。しばらくすると泣き出した子がいます。理由を聞いてみました。

A君「B君が自動車を取った!」
B君「A君がずっと遊んでいて『貸して』って言っても貸してくれない!」

どうやら玩具の取り合いでけんかになったようです。この場合B君に「だからと言って無理やり取るのは良くないよ」と言い聞かせてもB君の不満は解消しません。またA君も自分が悪いことをしたと感じることもできなくなります。

もし二人がお互いの気持ちを察することができる子なら、そもそもこのケンカは起きなかったでしょう。ではB君が共感性の強い子だったらどうなったでしょうか。

「A君に自動車を貸してと言ったけど聞いてくれない。でも僕も自動車で遊びたい。無理やり取ったらケンカになる。じゃあ僕が遊んでいる電車の玩具も使って一緒に遊ぼうって言ってみようか」とB君は考えました。そこでB君は次のようにA君に言いました。

「A君、僕の電車と君の自動車で競争しない?それで次は電車と自動車を取替えっこして、また競争しようよ」
この提案にはA君も大喜びで飛びついて、二人で仲良く遊びました。

B君が相手の気持ちを考えて、ケンカにならない別の遊び方を提案して無事解決しました。このように共感性が育っている子どもは、行動を柔軟に変えることができます。

共感性を育てるには、どのように働きかけたらいいのでしょう?次のページへ