授賞式
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総評を述べるジャッジのひとり。NHKラジオ英語講座レッツスピークでおなじみのグレッグ・デール氏 |
さて、もらえる賞は次の4つ。
ベストパフォーマー賞 (BP) 個人的に演技が見事だった人に与えられるイングリッシュプライズ (EP) 英語力が優れていた団体に贈られるステージエフェクト (SE) 舞台効果、演出が優れていた大学に贈られるグランドプライズ (GP) 総合的に優秀だった団体に贈られる長~い1日が終って日がとっぷり暮れたころ、成績発表が行われます。クロージングセレモニーは、また、もうひとつのこの大会の見所です。各大学のエールの交換、学生たちの力あふれる声、そんな中に自分の青春時代を重ねる、そんな心境で舞台を眺めている人も多いはずです。さて、今年の成績発表です。
ベストパフォーマー ⇒ 早稲田
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早稲田大学 1年生の越前屋由隆さん |
まず、ベストパフォーマー賞 (BP)。個人的に演技が優秀だった人に贈られます。早稲田大学1年生、越前屋由隆(えちぜんや よしたか)さん。実は彼、春には東京近郊の学生たちが集まって行う英語ミュージカル、モデル・プロダクション(通称 MP)でも活躍していました。受賞後マイクを向けて感想を聞くと、「嬉しいです。でも決してひとりでは取れなかったことです。」 と仲間への感謝を口にしていました。お母様は英語界では有名なセミナー講師ですが、受賞は彼自身の努力の結果でしょう。英語も苦労してここまで実力を引き上げてきたと言っていました。お母様も一言、I'm proud of him.(彼を誇りに思います。)と声を発していらっしゃいました。
イングリッシュプライズ ⇒ 立教
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劇を終え仲間の搬出を見守る立教キャスト |
2003年、2004年に引き続き、三連覇の立教プロダクション。実にテンポのいい小気味いい英語でした。キャストは 8人で四団体では最多人数。キャストの人数が一番多い大学がイングリッシュプライズをとるのは非常に珍しいことだそうです。全員の英語は見事なほど完成されていました。ところが話を聞くと、ここに来るまでに、ものすごい特訓をした様子が伺えました。中には、「芝居の練習を始めた当初はこてこてのジャパニーズイングリシュで、OBの指導を受けながら何度も練習し、矯正してきた。僕のせいでイングリッシュプライズを逃すようなことになったらどうしよう、と思い必死に練習した。」 と話してくれた学生がいました。
ステージエフェクト ⇒ ひとつだ(一橋・津田塾)
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トロフィーと賞状を受け取るひとつだプロダクション |
他のどの団体よりも一致団結しているかなと思わせたひとつだプロダクション。舞台効果、演出が見事だった団体に贈られるステージエフェクトを獲得!キャストの演技をより印象深いものにするのも演出の仕方にかかってきます。ひとつだはステージエフェクトでは非常に定評があり、昨年こそ慶応に持っていかれましたが、その前 2001年、2002年、2003年はひとつだが連続で獲得。1年飛んで、2005年にまた奪回しました。その喜びは、ひとしおだったに違いありません。九州から飛行機で応援に駆け付けたというOGも立ち上がって喜んでいました。
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静かな舞台にやさしい光が入り込みます |
素晴らしさを写真でお伝えできないのが残念です。光の使いかたが非常に繊細で観る者をうっとりとさせました。ステージの上には 3つのシーンが見事に配置されており、美しい音楽とともに舞台へと観客をいざないます。プロ顔負けの演出には、この日をむかえるまでに、どれだけ苦労したのか、ひとりひとりがどれだけ力を入れ、時間をかけたのか、その陰の努力が垣間見られます。ひとつダプロダクションの皆さん、本当におめでとうございます。みんなの力がひとつになった瞬間ですね。汗の結晶が形になり輝きを増しました。受賞の瞬間の笑顔と涙がまたひときわ光っていましたよ。
あなたは英語力を伸ばしながら何を大切にしていますか?英語力を上達させるのがもちろん目標です。語彙に力を入れていますか?表現方法を増やしていますか?文法構文を理解しようとしていますか?それとも発音矯正でしょうか? ―― 同時に仲間と支え合うことも大事だと思いませんか?英語を学んでいると、必ずといっていいほど落ち込むときがやってきます。「もう、こんなの嫌!」 と思ってしまうときが多々あります。そんなときは、あなたの周りにいる学習仲間が支えとなることでしょう。この四大学英語劇大会で同じ思いをした仲間はきっと将来の友になっていくはずです。いい仲間探しませんか?
さて、気になる総合賞
グランドプライズの発表 は次の記事でご確認ください。
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