恵方巻と一緒に何を食べたらよい? 節分の日の献立
恵方巻と一緒に何を食べたらいいか迷ったら、節分に食べると縁起の良いものを組み合わせてみましょう
節分の日の主食:「節分そば」は恵方巻より歴史あり
「節分そば」は恵方巻よりも歴史があります
節分に「恵方」を向き、願い事をしながら無言で丸かぶりすると願いが叶う、幸せになるといわれている巻き寿司です。福を巻き込むという意味が込められているため、七福神にあやかり7種類の縁起の良い具(かんぴょう、しいたけ煮、卵焼き/伊達巻、うなぎ、桜でんぶ、きゅうり、海老)が入った太巻きが望ましいとされています。丸かぶりするのは、縁が切れたり、福が途切れたりしないようにという意味から。向いて食べるとよいとされる恵方は、2024年は「東北東(細かくいうと東北東微東)」です。
恵方巻についてはこちらもご覧ください。
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■節分そば
全国各地で節分にそばを食べる風習がみられます。立春は、春の始まりであると同時に、新しい年の始まりを意味していました。その前日である節分は大晦日のようなもので、江戸時代には年越しだという考え方もあったため、節分に食べるそばを「年越しそば」、大晦日に食べるそばを「晦日そば(みそかそば/つごもりそば)」と呼んでいたそう。その名残でそばを食べるところがあり、「節分そば」と呼ばれています。
節分の日のおかず:臭いで鬼退治「鰯(いわし)」料理
鬼は鰯の臭いが苦手。焼いて臭いを強めた鰯の頭を柊に刺して飾るようになりました
「鰯のくさい臭い」で鬼退治をする「焼嗅(やいかがし)」という風習に由来します。焼いた鰯の頭を柊(ひいらぎ)に刺したものが「柊鰯(ひいらぎいわし)」「鰯柊(いわしひいらぎ)」で、邪気払いをするために玄関先に飾ります。こうした由来から焼き魚にするのが基本ですが、鰯の梅煮、鰯の甘露煮なども人気です。
■こんにゃく料理
四国をはじめ全国各地で、節分にこんにゃくを食べる風習があります。昔の人は食物繊維が豊富なこんにゃくを食べると体内にたまった悪いものが出てきれいになると考え、「胃のほうき」「腸の砂おろし」と呼んでいました。そして、大晦日や節分、冬至、大掃除のあとなどに食べていたのです。
■くじら料理
山陰地方では、節分にくじらを食べる風習があります。大きなものを食べて邪気を払い、大きな幸せを得るためだといわれています。くじら汁、刺身、くじらベーコン、おばいけ、竜田揚げなどにして食べます。
節分の日の汁物:こんにゃくを入れれば一石二鳥!けんちん汁
けんちん汁にこんにゃくを入れれば一石二鳥
関東地方では、節分にけんちん汁を食べる地域があり、豆を入れる場合もあります。節分に限らず、けんちん汁は「恵比須講」「初午(はつうま)」など冬の行事食としても親しまれてきましたが、家庭からこうした行事がすたれてしまったため、おなじみの節分にけんちん汁が残ったものと思われます。
■福茶
全国的に福茶を飲む風習がみられます。福茶は、「よろこぶ」につながる昆布と、松竹梅の梅が入ったおめでたいお茶。お正月にもいただく縁起のよいものです。節分にはさらに「3」という吉数の豆が入り、1年間「まめまめしく働ける」という意味もあります。節分の豆を年の数だけ食べられない場合でも、豆がお湯にふやけておいしくいただけます。
福茶についてはこちらもご覧ください。
▷「福茶の作り方・意味、節分の残った豆の食べ方も美味しく縁起よく!」
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