定年・退職のお金

高齢者が猫を飼う前に知っておきたい、猫の困った癖と対処方法。お金がかかることも?

老後生活の潤いに「猫を飼ってみたい!」という方は多いのではないでしょうか。しかし、いままでペットを飼った経験のない方が、猫と暮らし始めて「こんなはずじゃなかった……」「困った癖を持っている……」と戸惑う場合もあります。そこで今回は、猫の困った癖4つと、その対処法についてまとめます。

舟本 美子

執筆者:舟本 美子

おひとりさまのお金・ペットのお金ガイド

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<目次>
老後生活の潤いに「猫を飼ってみたい!」という方は多いのではないでしょうか。「猫は犬みたいに散歩しなくてもよい」「猫は家の中でまったり過ごすことが多い」という点でも飼いやすいと思う方は多いです。

しかし、いままでペットを飼った経験のない方が、猫と暮らし始めて「こんなはずじゃなかった……」「困った癖を持っている……」と戸惑う場合もあります。そこで今回は、猫の困った癖4つと、その対処法についてまとめます。場合によっては支出が増える可能性があるからです。
猫の困った癖と対処方法を紹介!

猫の困った癖と対処方法を紹介!

猫の困った癖1:脱走癖がある

猫の去勢・避妊をしておけば、家の中で適度な運動で満足することも多く、そうそう外に出たがることはありません。しかし好奇心の強い猫は、オス・メス関係なく、外の世界に興味関心を抱き、やっかいです。

サッシの窓を爪で器用に開けて出ていくこともあれば、玄関扉の陰に隠れて飼い主が外出するのと同時にスルリと出て行くこともあります。脱走してしまうと、事故にあったりや迷子になったりするリスクがあるので、仕方ないと諦めるのはやめましょう。

対処法は、窓は、必ずカギを掛けておくようにする。玄関付近は、脱走防止の柵を設けておくなどです。脱走しないよう常に目を光らせ、猫とのスキンシップを心掛けるようにしましょう。外に関心が向かないよう工夫することで、徐々に落ち着きます。

●かかる可能性のある金額
・脱走防止の柵など:1~2万円ほど
・窓ストッパー:600円~3000円ほど

猫の困った癖2:噛み癖、蹴り癖がある

猫を飼っている人で、たまに猫に嚙まれたり、蹴られたりして、手や腕がキズだらけの方がいます。「飼い猫にじゃれられて……」と言われますが、噛み癖や蹴り癖のある猫は、とてもやっかいです。

猫が飼い主さんを噛む理由は、愛情表現、ストレス発散、猫の本能、遊びだと思ってじゃれているなどがあります。飼い主にとっては迷惑な噛み癖、蹴り癖ですが、猫にとっては悪いことだと理解していないため、怒ったり、叩いたりしても意味がありません。

噛み癖、蹴り癖は、子猫のうちから見られますが、痛くないため放置されがちです。おかしいなと思ったら、猫用のおもちゃ、蹴りぐるみなどを与えて対処しましょう。それでも癖が治らない場合は、獣医師に相談してみるなど、放置しないようにしましょう。

●かかる可能性のある金額
・蹴りぐるみなどの猫用おもちゃ:1000~2000円ほど

猫の困った癖3:粗相する癖がある

猫は几帳面なので、トイレを設置すれば、スグにそこをトイレだと覚えてくれます。しかし、布団やクッション、カーペット、乾いた洗濯物などに粗相する場合があります。そして一度粗相する癖がつくと、何回もその場所で粗相することが続き、やっかいです。

猫が粗相をする理由は、縄張り意識からの「マーキング行動」をしていることもありますが、トイレが汚い、砂が気に入らない、場所が落ち着かないなどもあります。

猫の様子をよく観察し、1つずつ考えられる原因を潰していくとよいでしょう。マーキング行動は、オス猫が多いといわれますが、メス猫もします。精神的な不安や、承認欲求が原因として考えられるため、猫の気持ちを和らげる猫用フェロモン製品などでリラックス環境を作り、ブラッシングなどでスキンシップをしてあげるなどの対処で改善することがあります。

●かかる可能性のある金額
・猫用フェロモン製品:2000~6000円ほど

猫の困った癖4:異嗜(いし)癖がある

異嗜(いし)癖とは、砂利やビニール、布、スポンジなど、食べ物ではないものを食べたがる変わった癖のことをいいます。

「食べ物ではないもの」を食べる癖なので、運が悪ければ、砂利やビニールなどの塊が胃や腸に詰まり、腸閉塞を起こすこともあります。そうなれば、病院で手術をしてもらわなければなりません。医療費もかかりますし、猫の身体に大きな負担がかかるので心配です。

異嗜(いし)癖は、ストレス、胃腸の調子の悪さを紛らわす、遊びに夢中になって飲み込んだなどがあるといわれていますが、はっきりとした理由はわかりません。

家の中に、猫がうっかり食べる可能性のあるものは置かないように気をつける必要があります。我が家でも、タオルや靴下を食べる異嗜(いし)癖の猫がいます。いろんな獣医師に相談し、3件目で「原因は栄養不足なので、タンパク質多めのフードに変えてみたら」と提案され、食事改善して治りました。

ただ原因は、猫によってさまざまなので、我が家は1つのケースに過ぎません。根気よく、獣医師に相談すれば、異嗜(いし)癖も対処できるでしょう。

●かかる可能性のある金額
・異物を開腹手術で取り出すなどの費用:病院による

まとめ

猫といっても、さまざまな性格・癖があり、困ったと思うことがあるかもしれません。しかし、事前に知っておけば、早めに対処できる場合もあります。困ったまま放置しないことが大事なポイントです。また対応するために、数百円~数万円、修理代や、おもちゃ・フード代、製品を買うためにお金がかかることもあります。こういった猫の性質について、覚えておきましょう。
 
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