スカルプチュアやジェルネイルなど……人口爪とはどんなもの?
ネイルサロンではオーダーの多いメニューです
人工爪はもともと、爪が弱くて伸ばすことの難しい人でも美しい爪先を演出することができるように開発されたものです。そうした目的で人工爪を取り入れる人もいますし、人工爪ならではの美しいデザインを求めて取り入れる人もいます。
これら人工爪、そもそもどういったものなのでしょう?今回は、人工爪の中でも代表的な『スカルプチュア』と『ジェルネイル』について良い点と気をつけた方がいい点をまじえながらお伝えします。
スカルプチュアとは
本来『スカルプチュア』という言葉は、人工爪の総称を指します。けれでも一般的に『スカルプチュア』というと、『アクリリックネイル』と呼ばれるアクリルリキッドとアクリルパウダーを化学重合させたミクスチャーを使って作る人工爪のことを示しています。爪の長さを出すためにフォームを装着し、その上からミクスチャーをのせていきます |
スカルプチュアを使って爪を作るには、次の2つの方法があります。
◆チップオーバーレイ
◆ベーシックスカルプチュア
スカルプチュアの魅力・注意点
スカルプチュアでは、地爪ではできないような美しいアートを施すことができます。例えば左の写真のように、透明なミクスチャーをベースに先端だけラメを混ぜることで、ポリッシュを使った時とは異なる立体的なアートデザインを楽しむことができます。
◆注意したいところ
けれども一方で注意したい点は、爪に対する負担です。スカルプチュアをつける際に爪への接着を良くするため、地爪をファイルで削ることから、爪が薄くなってきてしまいます。そして独特の臭いがあります。アクリルリキッドの臭いは苦手な人もいますので事前に確認した方が良いでしょう。また、スカルプチュアを外す時にはアセトンという強い刺激のある液体を使って溶かしていくことから、肌が荒れたり乾燥する場合があります。
スカルプチュアをつける場合は、ネイリストさんと爪のコンディションについて相談をした上でつけてもらうと良いでしょう。またスカルプチュアは決して自分で無理にはがしたりせずに、是非ネイルサロンに行って施術してもらってくださいね。
ジェルネイルとは
UVライトを使ってジェルを硬化させていきます |
スカルプチュアと同じように、チップオーバーレイとフォームを使って地爪の上から直接形を作っていく方法とがあります。また地爪の上にジェルをかぶせ、弱い爪を保護強化する『フローター』という技術もよく使われています。
カラフルなジェルもたくさん揃っていて、クリア感のある美しいデザインを楽しむことができます。
ジェルネイルの魅力・注意点
ジェルネイルは、スカルプチュアに比べるとさらに透明感と光沢感があるのが特徴です。ラインストーンも映え、最近人気の技術になってきています。また、スカルプチュアは独特の臭いがあるのに対して、ジェルネイルは無臭です。それもまた人気の理由の1つでしょう。
けれどもジェルネイルもスカルプチュアと同様、地爪を削ります。また、ジェルネイルを外す際は溶液で溶かすことはできないので、ファイルで削って取り外します。そのため爪への負担がかかります。人によってはUVライトを当てる時に爪先にピリピリとした痛みを感じる場合もありますので、やはりネイリストさんとしっかり相談して施術してもらってください。
※最近ではジェルネイルでも溶液を使い溶かして外す製品がネイルサロンで取り入れられるようになってきています。「ソークオフジェルですか?」と直接確認すると良いでしょう。
スカルプチュアとジェルネイルの違いをおさらい!
最後に、スカルプチュアとジェルの違いをまとめておさらいしてみましょう。◆スカルプチュア(アクリリックネイル)
【材料】アクリルパウダー、アクリルリキッド
【硬化】化学重合によって時間が経つにつれ硬化する
【臭い】アクリルリキッド特有の臭いがする
【外す方法】アセトンで溶かす
◆ジェルネイル
【材料】ジェル
【硬化】UVライトによる紫外線で硬化する
【臭い】無臭
【外す方法】ファイルで削る(アセトンで溶かす種類もあり)
両方とも良いところもあれば気をつけなければいけないところもあります。地爪への負担に注意して、人工爪を楽しんでみてくださいね!
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