食事ダイエット

秋の味覚・さつまいもって健康に良いの?栄養価やおすすめの食べ方を管理栄養士が解説

幅広い楽しみ方ができる秋の味覚・さつまいも。実は、不足しやすい栄養素が多く含まれているので、健康管理に役立つのです。また、強い甘みを持つため甘いものが食べたくなったときのおやつにもおすすめ。今回は、さつまいもの栄養価やおいしい食べ方について紹介します。

片村 優美

執筆者:片村 優美

食事ダイエットガイド

煮物やスープなどの料理からスイートポテトや大学芋などのデザートまで、幅広い楽しみ方ができる秋の味覚・さつまいも。焼き芋は第4次ブーム真っただ中というほど人気を集めていることもあり、注目度は増すばかりです。今回は、さつまいもに含まれている栄養素と、おすすめのおいしい食べ方を紹介します。
 

さつまいもの栄養価

さつまいもと聞いて、皆さんが思い浮かべる栄養素は何でしょうか。多くの人は食物繊維のイメージがあるのではないかと思います。実は、さつまいもにはそれ以外にも体にうれしい栄養素がたくさん含まれているのです。まずは、さつまいもの栄養価を見てみましょう。
さつまいもの栄養価

さつまいもの栄養価

皮付きと皮なしの2種類の栄養価をまとめました。この2つを比較すると、さつまいもに多いといわれている食物繊維の含有量は皮付きの方が高くなっています。栄養価は皮の部分が高いといわれますが、ビタミンCやカリウムなど、皮なしの方が多い栄養素もあるので一概にはいえません。続いて、各栄養素の持つ効果についてご紹介します。

  • 食物繊維
便通改善のほか、コレステロールの吸収を抑える、血糖値の急上昇を抑えるなどの作用があります。日本人の1日の摂取目標量は成人女性が18g、成人男性が21gとなっていますが、この数字に対して実際は不足しています。野菜や果物の摂取が少ない人は意識して取るようにしましょう。
 
  • ビタミンC
ビタミンCはコラーゲンの生成に関わる栄養素です。その他、鉄の体への吸収のサポート、体内の活性酸素の除去といった働きがあります。このような働きから、ビタミンCは老化防止や生活習慣病に役立つ栄養素として知られています。
 
  • カリウム
カリウムは腎臓でのナトリウムの再吸収を抑制し、尿中への排出を促す栄養素です。この働きによって、血圧を下げたりむくみを防いだりします。
 

さつまいもはダイエットにも最適!

さつまいもは天然の甘味が魅力

さつまいもは天然の甘味が魅力

さつまいもは食物繊維やビタミン、ミネラルなど、体内で不足しやすい栄養素を含んでいるので、健康的な食生活をサポートしてくれる食材といえます。また、さつまいもは水分が少ないという性質から100gあたりのエネルギー量が高いのですが、脂質は少ないので、その点は安心できるポイントといえるでしょう。

ダイエット中に甘いものが食べたくなったとき、砂糖をたっぷり使ったお菓子を食べることには抵抗があると思いますが、さつまいもなら安心感があります。特に、じっくりと加熱して甘みを引き出す「焼き芋」はスイーツのようなおいしさです。さつまいもにはでんぷんを麦芽糖に分解する酵素(β-アミラーゼ)が含まれており、加熱することで甘味が増えるのです。
 

さつまいものおいしい食べ方

さつまいもの美味しい食べ方

さつまいものおいしい食べ方

さつまいもは多用な使い方ができます。ぜひ色々な食べ方を試してみてくださいね。

  • 煮物
煮物にするときは皮付きのまま輪切りにするのが定番。砂糖や醤油と煮て田舎風にしたり、レモンを加えて煮てもおいしいです。鍋に落し蓋をして煮れば、短い時間でも味の染み込みが早くなります。
 
  • サラダ
ポテトサラダにはじゃがいもを使うことが多いですが、その代わりにさつまいもを使うとほんのり甘い仕上がりに。マヨネーズとの相性も良く、甘味と塩味の程よいバランスを楽しめます。
 
  • 焼き芋
さつまいものおいしさをシンプルに味わいたいなら焼き芋がおすすめ。電子レンジで柔らかくすることもできますが、じっくり時間をかけて加熱した方が甘味が増します。家庭で焼き芋を作るときは皮を濡らしてアルミホイルに包み、オーブントースターで焼きましょう。

また、さつまいもを保存するときは、新聞紙に包んで室温に置くようにしましょう。さつまいもは低温に弱い食品です。使いかけのものはラップで包んで野菜室へ。切って使うときは水にさらしてアクを抜いてから使うと切り口が綺麗に仕上がります。

さつまいもは秋の代表的な味覚です。おいしさを感じながら、健康管理やダイエットに役立てていきましょう。
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※ダイエットは個人の体質、また、誤った方法による実践に起因して体調不良を引き起こす場合があります。実践の際には、必ず自身の体質及び健康状態を十分に考慮したうえで、正しい方法でおこなってください。また、全ての方への有効性を保証するものではありません。

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