今日からできる不安を軽くする方法について、考えてみましょう。
いつまでも健康でいることを考える
いつまでも健康でいたいと思うかもしれませんが、平均寿命と健康で過ごせる健康寿命との違いがあることをご存じですか?厚生労働省が令和3年12月に発表した『健康寿命の令和元年値について』によれば、平均寿命と心身共に自立して健康で生活できる健康寿命のいずれも延伸していることが分かりました。男性の平均寿命は81.41歳(平成22年比+1.86歳)、女性87.45歳(同比+1.15歳)で、男性の健康寿命は72.68歳(同比+2.26歳)、女性75.38歳(同比+1.76歳)となっています。平均寿命と健康寿命の差は、男性8.73歳、女性12.07歳という結果です。
多くの人が不安に感じるのは、できるだけ長く健康で暮らせるかどうかです。約10年で、健康寿命の方が伸び率が高くなってはいるものの、調査通りなら、寿命のうち9年前後は健康で暮らせない時期があるということです。
できるだけ長く健康でいるためには、自分自身で食生活や適度な運動を心がけなければなりません。特に年齢を重ねると、運動から遠ざかってしまう人も少なくありません。
最近では、スポーツクラブでも高齢者向けのプログラムを用意していたり、高齢者に対応するスタッフを配置しているクラブも増えています。できるだけ健康で過ごすためにも、運動の習慣を身に付けるとよいでしょう。
お金の心配をなくすためにできること
生き生きとした老後を送るためにはお金も必要です。いきなりお金が増えるわけではありませんが、将来、どのような暮らしをするのか、ライフプランを立てて準備をすることは可能です。どこでどのように暮らしたいのか、どのようなことをしたいのか、いつまで働くのかを考えてライフプランを立ててみましょう。
いつ、どのようなタイミングでお金が必要になるのかが分かったら、それに向けてお金を貯めていきます。貯め方は自分が好きな方法でもよいのですが、切り崩さずに貯め続けることがポイントです。おすすめの運用方法としては、税制優遇が受けられるつみたてNISAやiDeCoを中心に貯めていくとよいでしょう。
積立などでカバーできないことが明確なら、できるだけ長く働いて収入を得るようにします。
「長く働くなんて、不安ばっかりじゃん」と思うかもしれませんが、あらかじめ計画を立てていれば、ポジティブに取り組むこともできます。
最近では高齢者向けのアルバイトを紹介するサイトなどもあります。どのような職種で働いて収入を得るのか、イメージすることもできますよ。
横のつながりを確固たるものにする
困ったとき、不安なときに心強い味方になるのは、友達などの横のつながりです。会社員時代には会社でのつながりばかりになりやすいのですが、年齢を重ねたときを想定して、学生時代の仲間と連絡を取ってみたり、趣味の仲間とコミュニケーションを取ったりしながら、確固たるつながりを作っていきましょう。金銭的な援助がなかったとしても、心のつながりがあることは、自分を支えてくれる大切なものです。年齢は同年代でなくても一向に構いません。何でも話し合えるような友達・仲間を作り、心を満たしていくことが大切です。
いずれの方法も今すぐできるものばかりです。老後が不安なら、今から行動してみましょう。
※参考資料:厚生労働省『健康寿命の令和元年値について』
https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000872952.pdf
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