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映画『PLAN 75』磯村勇斗インタビュー!75歳以上の「死を選ぶ」権利に翻弄される青年、演じる苦労とは(4ページ目)

映画、ドラマに大活躍している俳優の磯村勇斗さん。最新作の映画『PLAN 75』でも印象深い演技を見せています。磯村さんに本作の撮影について、また役者としての未来についてインタビューしました。

斎藤 香

執筆者:斎藤 香

映画ガイド

日本映画で世界に勝負したい! 

PLAN75カンヌ国際映画祭

カンヌ国際映画祭レッドカーペット。右から磯村勇斗さん、早川千絵監督、共演のステファニー・アリアンさん(C) Kazuko WAKAYAMA 

―今回、カンヌ国際映画祭の「ある視点」部門に『PLAN 75』が出品されました(カメラドール賞のスペシャルメンション「特別表彰」を授与)。海外のお仕事への足掛かりになりそうな気がしますが、ご自身は海外の作品への出演は考えたことありますか?
 
磯村
以前は、海外の作品に出演してみたいと思っていましたが、今は、日本の映画で海外に挑戦したい気持ちが強いです。僕は、日本映画の力を信じているんです。だから『PLAN 75』のカンヌ国際映画祭の正式出品もすごくうれしかったです。
カンヌ国際映画祭PLAN75 

インタビュー時は渡仏前。「初めてのカンヌ。必ず行きたいです」と熱望していました(C) Kazuko WAKAYAMA 

日本映画の良さを海外の映画人に知ってもらい、それこそ「黒澤明時代の再来」くらいの勢いをもたらしたいですね。世界に認められて話題になれば、みんなが映画を観る機会も増えるし、日本映画も潤うし、映画についていろいろな意見も生まれてくる。必ず盛り上がるのではないかと。そう考えるとワクワクします(笑)。
 
―今後の活躍も楽しみにしています!
 

磯村勇斗(いそむら・はやと)のプロフィール

PLAN75

磯村さんが出演する年内公開の新作は多い。楽しみです!

1992年、静岡県生まれ。2014年デビュー。2015年、「仮面ライダーゴースト」(テレビ朝日)で話題となり、連続テレビ小説「ひよっこ」(NHK)で脚光を浴びる。主な出演作にドラマ「恋する母たち」(2020/TBS)、大河ドラマ「青天を衝け」(2021/NHK)など。『ヤクザと家族 The Family』(2021)『劇場版 きのう何食べた?』(2021)で、第45回「日本アカデミー賞」新人俳優賞を受賞。その他、多数のドラマ、映画に出演している。公開待機作として『ビリーバーズ』『異動辞令は音楽隊!』『さかなのこ』がある。
 

『PLAN 75』DATA 

PLAN75

(C)2022『PLAN 75』製作委員会/Urban Factory/Fusee

『PLAN 75』(2022年6月17日公開)
監督・脚本:早川千絵
出演:倍賞千恵子、磯村勇斗、たかお鷹、河合優実、ステファニー・アリアン、大方斐紗子、串田和美
 
【あらすじ】
PLAN 75

(C)2022「PLAN 75」製作委員会 / Urban Factory / Fusee

少子高齢化が進んだ近い将来の日本。超高齢化の解決策として、国会は「プラン75」という、75歳以上の高齢者に自ら“最期”を選ぶ権利を認め、支援する制度をスタートさせます。

78歳の角谷ミチ(倍賞千恵子)は、夫と死別、子どももなく、ホテルの客室清掃係をしながら生活をしていました。ところがある日、清掃係で同世代の稲子(大方斐紗子)が勤務中に倒れたことをきっかけに、ミチは退職を余儀なくされ、生活に困窮。「プラン75」の申請窓口へ向かうのですが……。

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