映画ライターの筆者がその月のおすすめ映画を紹介する【2026年5月の超厳選映画5選】。さあ、早速1つ目の作品からご紹介していきましょう!
※すでに公開している作品については、一部ネタバレを含むためご注意ください
1:『プラダを着た悪魔2』2026年5月1日公開

世界的に大ヒットした『プラダを着た悪魔』(2006)の鬼編集長ミランダとアシスタントのアンディが帰って来ました。すでに世界で大ヒット中です!
ファッション誌『ランウェイ』から報道記者に転身したアンディ(アン・ハサウェイ)は、会社の縮小によって解雇される。一方『ランウェイ』の編集長ミランダ(メリル・ストリープ)も、雑誌の人気低迷やコメントの炎上騒ぎなど危機に直面。アンディは助っ人として『ランウェイ』に戻ったのですが……。
ネットメディアに押されてファッション雑誌が売れない現実がリアルで胸が痛い。しかし、前作ではミランダに振り回されっぱなしだったアンディが「社会的な記事は読者が喜ばない」と言われても意思を貫いて、ピンチを切り抜ける突破口を見いだすのがいい。
ライバルだったエミリー(エミリー・ブラント)も、あいかわらず見栄っ張りで強烈な印象を残しています。同窓会的な懐かしさも感じられてうれしくなる最高の続編です!
監督:デヴィッド・フランケル
2:『ひつじ探偵団』2026年5月8日公開

ヒュー・ジャックマン主演の本格ミステリー映画……といっても探偵役はなんとひつじ! という奇想天外な設定が楽しいキュートなミステリー映画だと好評です。
ひつじ飼いのジョージ(ヒュー・ジャックマン)が何者かに殺されてしまう。ご主人さまが大好きなひつじたちは、いつも彼が読み聞かせしてくれたミステリー小説の知識をもとに推理を展開。犯人を突き止めようとするのです。
モフモフのひつじたちがかわいい。それぞれキャラも立っており、適材適所で活躍していきます。
意外と資産家だったジョージの遺産をめぐって集まった人々の中に犯人がいるかも? という展開はまるでアガサ・クリスティ! モフモフのひつじ探偵は見た目がかわいいから声もかわいいかと思ったら、大人声なんですよ。そのギャップも見ているうちに慣れてきます。ミステリー好きも必見です。
監督:カイル・バルダ
3:『君のクイズ』2026年5月15日公開

小川哲の同名ミステリー小説を中村倫也主演で映画化。クイズはバラエティー界でも人気がありますが、その番組の裏側を見せつつ、謎解き要素もあるところが楽しいクイズ映画です。
本作が描くのは、クイズ番組の決勝戦、三島玲央(中村倫也)VS本庄絆(神木隆之介)の戦い。最後の1問に正解すれば王者が決まるという緊張感の中、本庄はなんと問題を1文字も聞かずに正解を導き出したのです!
クイズ番組のスタジオを舞台にしつつも、三島と本庄の回想シーンや三島と本庄が回答を手繰り寄せる脳内映像などを駆使して、クイズワールドを広げていく演出が楽しい。2人の過去のエピソードが“0文字回答”の謎解きにリンクしていく。
クイズ=人生という構成は、アカデミー賞受賞作『スラムドッグ$ミリオネア』(2008)を思い出しました。番組の視聴率のためならなんでもするディレクターのヒールっぷりがすごい。演じるムロツヨシの強力なパフォーマンスにも注目です。
監督:吉野耕平
4:『グランド・イリュージョン/ダイヤモンド・ミッション』2026年5月8日公開

ジェシー・アイゼンバーグ主演の人気シリーズ第3弾。スーパーイリュージョニスト集団「フォー・ホースメン」がシリーズ一番のスケールの大きな難しいミッションに挑戦します。
今回、犯罪組織のマネーローンダリングを裏で行っている巨大企業をターゲットにした「フォー・ホースメン」は、史上最大価値のハートのダイヤモンドを奪うべく画策します。
ジェシー演じるアトラスは今回もリーダーなのですが、本作では新しく登場した若手に活躍の場を譲った感があり、こうやってスキルを継承していったりするんだなと。ただ「フォー・ホースメン」も世代交代なのかなと思うと、ジェシーファンの筆者としては少し寂しさもありました。マジックアクションは楽しく、今月一番のエンタメお祭り映画だと思います。
監督:ルーベン・フライシャー
5:『箱の中の羊』2026年5月29日より公開

是枝裕和監督の最新作は、綾瀬はるかと大悟(千鳥)が夫婦を演じるヒューマンドラマ。是枝監督のオリジナル脚本で近未来の物語です。
息子を亡くした夫婦は喪失感から立ち直れずにいました。耐えきれなくなった音々(綾瀬はるか)は、亡くなった息子の翔(桒木里夢)にそっくりのヒューマノイドを息子として迎えます。「息子が帰って来た」とばかりに喜ぶ音々ですが、翔に対する夫婦の温度差、ヒューマノイドが意思を持ち始めるなど、予測できないことが起こり……。
本作は近未来といっても今と変わらない生活環境なので、ヒューマノイドが家庭に普通に存在する未来はそう遠くないかもしれませんし、ヒューマノイドとの共存から生まれる違和感も必ず生じるだろうと思いました。現実にありうる未来の家族の姿は興味深かったです。ヒューマノイドの翔を演じた桒木里夢が好演。是枝監督はやはり子どもの演出が素晴らしい!
監督:是枝裕和







