世界遺産/ヨーロッパの世界遺産

ヨーロッパ西部の世界遺産(3ページ目)

古代ローマからルネサンス、大航海時代から産業革命と、現代文明に大きな影響を与えたヨーロッパ西部。ここではオランダ、ドイツ、オーストリア、イタリアから西に位置する国々の世界遺産を紹介する。

長谷川 大

執筆者:長谷川 大

世界遺産ガイド

アントニオ・ガウディの作品群

サグラダ・ファミリア

1882年着工ながら、いまなお建築中のサグラダ・ファミリア

スペイン、1984年、2005年拡大、文化遺産(i)(ii)(iv)
生物的な曲線と多彩な装飾が特徴的なスペイン版アールヌーヴォー、モデルニスモ。その旗手がアントニオ・ガウディだ。ガウディはパリ博覧会での展示が評価されて富豪グエルに出会い、グエルの後援を受けて世界的な名声を獲得していく。世界遺産にはサグラダ・ファミリアの地下聖堂や生誕のファサードをはじめ、グエル公園やカサ・ミラ、グエル邸など7作品が登録されている。

紹介記事はこちら>>アントニオ・ガウディの作品群/スペイン

 

バルセロナのカタルーニャ音楽堂とサン・パウ病院

カタルーニャ音楽堂の立体ステンドグラス

カタルーニャの太陽をかたどったカタルーニャ音楽堂の立体ステンドグラス

スペイン、1997年、2008年拡大、文化遺産(i)(ii)(iv)
一見派手で奇抜に見えるモデルニスモ。しかし「芸術は人を癒す」という信念のもとに築かれたドメネク・イ・モンタネールの作品群は、使用する人々の心に寄り添う工夫に満ちている。カタルーニャ音楽堂は明るく色彩豊かで喜びにあふれ、サン・パウ病院は淡い色彩と柔らかな曲線でやさしさに満たされている。

紹介記事はこちら>>カタルーニャ音楽堂とサン・パウ病院/スペイン

 

グラナダのアルハンブラ、ヘネラリーフェ、アルバイシン地区

ナスル朝宮殿、ライオンの中庭

アルハンブラにあるナスル朝宮殿、ライオンの中庭。まさしくイスラム建築の至宝

スペイン、1984年、1994年拡大、文化遺産(i)(iii)(iv)
アラベスク、イスラミック・カリグラフィー、象嵌細工、装飾タイル、モザイク、ムカルナスといったイスラム芸術の粋を集めたイスラム建築の最高峰・アルハンブラ宮殿。世界広しと言えどもこれほど精緻な装飾は類を見ない。一方、ヘネラリーフェは『コーラン』のいう天国を表現した美しい庭園で、アルバイシン地区は町歩きが楽しいグラナダ最古の迷宮都市。見所の尽きない世界遺産だ。

紹介記事はこちら>>グラナダのアルハンブラ宮殿/スペイン

 

セゴビア旧市街とローマ水道橋

セゴビアのローマ水道橋

全長813m、高さ28.5m、128本のアーチを誇るローマ時代の水道橋

スペイン、1985年、文化遺産(i)(iii)(iv)
「悪魔の橋」ローマ水道橋、「白雪姫の城」アルカサル、「大聖堂の貴婦人」セゴビア聖堂、「騎士団の教会」ラ・ベラ・クルス……。1世紀に造られたローマ時代の遺跡からスペイン帝国の繁栄を示す中世の城まで、セゴビアは2000年の歩みをいまに伝える歴史都市。その街並みは美しく、スペイン屈指の見所が散在している。

紹介記事はこちら>>セゴビア旧市街とローマ水道橋/スペイン

 

コルドバ歴史地区

メスキータ、円柱の森

メスキータ、円柱の森。このアラブ風の円柱群の中央にゴシック&ルネサンス様式のキリスト教礼拝堂が設置されている

スペイン、1984年、1994年拡大、文化遺産(i)(ii)(iii)(iv)
中世から伝わる小路やパティオ(中庭)を飾っているのはゼラニウムやカーネーションといった花々で、花の艶やかな色彩が純白の壁によく映えている。そんな町並みの真ん中には、イスラム紋様やアラブ風の円柱に、ゴシックやルネサンス様式のキリスト教礼拝堂を備えた世にも不思議な建物メスキータ。その南には古代ローマ時代から伝わるローマ橋が町を飾っている。コルドバは古代・中世・現代、アラブ・ヨーロッパが融合した町歩きが最高に楽しい街なのだ。

紹介記事はこちら>>コルドバ歴史地区/スペイン

 

ケルン大聖堂

ケルン大聖堂

高さ157mを誇るケルン大聖堂

ドイツ、1996年、2008年拡大、文化遺産(i)(ii)(iv)
尖頭アーチ、フライング・バットレス、リブ・ヴォールトなどの骨組み構造によって壁を取り払い、天井の重みを軽減してより高い建築物を可能にしたゴシック建築。神たる光を求め、天に近づくために高さを求めて発明されたゴシックの最高最大の作品がケルン大聖堂だ。1248年に建築がはじまった大聖堂は、632年を経た1880年にようやく完成した。

紹介記事はこちら>>ケルン大聖堂/ドイツ

 

ライン渓谷中流上部

プファルツ城とグーテンフェルス城

船の形をしたプファルツ城と、右奥がグーテンフェルス城

ドイツ、2002年、文化遺産(ii)(iv)(v)
「父なる川」ラインはスイス、オーストリア、ドイツ、フランス、オランダを流れる全長1,300kmの大河。緩やかな流れで古くから水運が盛んだった。この中でもっとも美しいといわれるのがマインツからコブレンツまでの約65kmの区間で、「ロマンティック・ライン」の異名をとる。中世、周辺の領主たちは徴税のために次々と城を立て、おかげで古城と山並み、ブドウ畑が混在した特有の景観を描き出している。

紹介記事はこちら>>ライン渓谷中流上部/ドイツ


 


バチカン市国

サン・ピエトロ大聖堂

イエスの最初の弟子ペテロ(ピエトロ)の墓の上に建てられたサン・ピエトロ大聖堂

バチカン、1984年、文化遺産(i)(ii)(iv)(vi)
人口1,000人未満と見られる世界最小国家。軍事力も警察力も持たず、バチカンで生まれ育ったバチカン市民がいるわけでもない。カトリック信者約10億人の総本山として機能する特殊な国家で、国民はその職員に限られている。バチカン本土は城壁に囲まれており、サン・ピエトロ大聖堂、バチカン宮殿、システィーナ礼拝堂などが点在し、その全域が世界遺産に登録されている。

紹介記事はこちら>>バチカン市国

 
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