冬至に入る柚子風呂とは? ゆず湯の作り方・効果
冬至の風習であるゆず湯。柚子風呂のやり方や効果は?
では、なぜ冬至にゆず湯に入るのでしょう? 冬至とはどんな日でいつなのか、ゆず湯に入る理由や由来、作り方と入り方、効能や効果などを解説します。
<目次>
冬至とはどんな日?
柚子風呂に入る習慣のある冬至の日は1年で最も日が短くなる。翌日から日が長くなっていきます。
中国や日本では、冬至を境に太陽の力が甦ってくることから、陰が極まり陽にかえる、悪い事が続いた後ようやく好運に向かうという意の「一陽来復(いちようらいふく)」と言い、冬至を境に運が向いてくるとしています。
柚子風呂はいつ入る? 2024年の冬至の時期はいつ?
柚子風呂に入るのは冬至の日、2024年は12月21日。
【冬至の日】
- 2024年12月21日
- 2025年12月22日
- 2026年12月22日
- 2027年12月22日
- 2028年12月21日
- 2029年12月21日
- 2030年12月22日
- 2031年12月22日
- 2032年12月21日
- 2033年12月21日
冬至にゆず湯に入る理由は? 意味・由来
冬至は太陽の力がよみがえる日で、この日を境に運が向いてくる―― このような大事な日にゆず湯に入る理由はいくつかあります。●冬至は上昇運に転じる大事な日のため、ゆず湯で禊(みそぎ)をして身を清める、邪気を祓うという意味があります。古来、強い香りは邪気を祓うと考えられてきたため、旬を迎えて香りの強いゆずを入れた風呂に入って身を清め、邪気を祓います。
●ゆずは実るまでに長い年月がかかるため、長年の苦労が実りますようにとの願いも込められています。
●冬至=「湯治」・ゆず=「融通」がきくにかけて、冬至(湯治)にゆず湯に入って息災であれば融通がきいてうまくいくと考えました。これが洒落を好む江戸っ子に受け、冬至にゆず湯が広がったといわれています。
●ゆず湯には、血行を促進して体を芯から温める効果があるため、風邪の予防につながります。また、肌荒れにも効果があります(詳しくは下段参照)。
こうしたことから、「冬至にゆず湯に入ると風邪をひかずに冬を越せる」といわれるようになりました。なお、風邪というのは、風が運んでくる邪気が体に入ることで引き起こされると考えられたため「風邪」と書きます。前述の通り、ゆず湯には邪気祓いの意味と、体にいい効能があります。
ゆず湯の効能・効果は?
冬至に入る柚子風呂。ゆずの効能は、寒い冬を元気に越すのに効果的
また、香り成分は揮発性のため、お湯に入れるとさらに香りがたちます(邪気祓い効果も高まりますね)。柑橘系の爽やかな香りは、リラックス効果をもたらします。
柚子風呂の作り方・やり方
柚子風呂の作り方・やりは下記の5通りです。- ゆずを丸ごとお風呂へ入れる
- ゆずを輪切り、または半分にカットしてからお風呂へ入れる
- ゆずを輪切り、または半分にカットし、袋に入れてからお風呂へ入れる
- ゆずの皮だけを袋に入れてお風呂へ入れる
- ゆずの液をしぼって入れる
●ゆずを丸ごとお風呂へ入れる
柚子風呂にゆずを丸ごと入れる場合、楊枝・櫛・フォークなどで穴をあけたり、包丁で切り込みを入れておくと香りが高まる
●ゆずを輪切り、または半分にカットしてからお風呂へ入れる
ゆずを輪切り、または半分にカットしてから入れると、香りも成分も出やすくなります。ゆずは種が多いので、種をとってからお風呂に入れましょう。ただし、だんだんグシャグシャになってきて果肉や種がお湯に浮いてくるので、ご注意ください。
●ゆずを輪切り、または半分にカットし、袋に入れてからお風呂へ入れる
柚子風呂にゆずを半分、または輪切りにして入れる場合、種をとり袋に入れると掃除が楽。水切りネットに入れ、輪ゴムで留めてからリボンを結んでみました
●ゆずの皮だけを袋に入れてお風呂へ入れる
柚子風呂にゆずの皮だけ入れる場合には、上部と下部をカットして切り込みを入れると簡単に皮が剥けます
●ゆずの液をしぼって入れる
ゆずのエキスだけを入れる方法です。
※いずれも肌に刺激がありますのでご注意ください。特に肌がデリケートな方やお子様は気をつけてください。
柚子湯の入り方
ゆず湯に入りながら「一陽来復」と唱えると、さらに運が上昇するといわれています。※冬至の食べ物(かぼちゃ、冬至七草、冬至粥、いとこ煮など)については、こちらをご覧ください。
▷冬至とは?いつ?ゆず湯の由来・かぼちゃが食べ物の意味
柚子風呂についてよくある質問
Q. 柚子風呂で肌がヒリヒリする原因は?
A. 柚子風呂で肌がヒリヒリする原因は、リモネンという成分です。リモネンは柚子の皮に含まれている成分で、皮膚に刺激を与えます。柚子の皮に切れ込みが入るとリモネンがたくさん出てくるため、柚子風呂で肌がヒリヒリした経験のある方は、柚子を切ったりせず、丸ごとお風呂に入るのがおすすめです。
Q. 柚子風呂では柚子を何個使いますか?
A. 一般的に、柚子風呂では柚子を3~5個使います。柚子をたくさん使えば使うほど、柚子の香りも効果も強くなります。柚子が多いほど肌への刺激も強くなりますので、3~5個にとどめて様子をみてから、個数を増やしたり減らしたりするとよいでしょう。
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