梅雨入りが間近になると、梅の実が熟してくる頃です
梅は5~7月の梅雨の前後を逃してしまうと手に入らないので、いつも梅の色や大きさをチェックして、おいしい旬の梅を逃さぬように! そして、袋いっぱいの梅を手に入れたら、自分好みの梅干しや梅酒を作りましょう。梅の加工は意外と簡単。一度作り始めると、やめられなくなる魅力があります。
梅の栄養
梅そのものにはカリウム、カロテン、ビタミンEなどが含まれており、熟すと有機酸のクエン酸とリンゴ酸などの酸味成分が現れます。そして一般的には加工されたものを食べますが、中でも梅干しの栄養は魅力的です。よく疲れた時に梅干しを食べるのは、クエン酸やリンゴ酸などの有機酸が持つ、疲労回復効果があるからです。また有機酸はカルシウムの吸収を助けてくれます。その他にも梅干しには、殺菌効果や食欲増進効果があります。ただし、梅干しの塩分は高いので、食べすぎには注意してください。
よい梅の選び方
稀に赤い斑点の出ている梅がありますが、無農薬栽培の梅によく見られものです。問題はありません |
- 全体的に傷がなく、粒がそろっているものを選びます
- 小梅は鮮度とカリカリの硬さが命。しなびたり、黄色く熟していないものを選びましょう
- 青梅は、出始めの鮮度のよいものを選びましょう。硬いものほど鮮度はよいです
- 黄色くなり始めた梅で傷や斑点が出ているものは、鮮度が落ちているので避けます
梅の保存方法
自分好みのしょっぱさで作る梅干しもいいですね |
梅は収穫する時期によって大きさや色が違うのですが、加工の仕方によって、必要な梅が違ってきます。
- 小梅なら、カリカリ梅を作るのにぴったりです
- 青梅は、梅酒、梅シロップ、梅ジャムなどに
- 黄色く熟した梅は梅干しに。青みが残る梅なら、固めの梅干しに、黄色く完熟した梅なら、柔らかい梅干しに仕上がります
- 梅酒には青梅を使うのが一般的ですが、小梅や黄色い梅でも作れます。熟していれば早く漬かります