アミノ酸の量の問題とは
そもそもアミノ酸は医療やスポーツ選手のパフォーマンス向上のために30年以上も前から利用されています。最近では目的によってその使用するアミノ酸の種類と量を変えるようですが、通常はアミノ酸のバランスを壊さないように複合的なアミノ酸を一日数グラム~数十グラム摂取します。問題は、このような形でアミノ酸を摂取している人たちがいて、さらにその中にはいわゆる「燃焼系」と呼ばれるアミノ酸を含む混合アミノ酸を摂取している人がいるのに、必ずしもその人たちの体重や体脂肪率が減少していないという点です。
当たり前の話ですが、病気の人の体重が減っていくのは大問題です。スポーツ選手でもアミノ酸を飲んでいちいち痩せていたら飲み続けることはできません。
このような現状があり、さらに彼らが摂取しているアミノ酸の十分の一(1000mg)程度のアミノ酸が入っているアミノ酸入り食品を食べたり飲んだりしていったいどの程度の直接的な効果が期待できるでしょうか?
とまあこういう話をすれば「たくさん飲めばいいんでしょ」と思われるかもしれませんが、特定のアミノ酸をたくさん飲めば今度はその他の必要なアミノ酸との摂取バランスが崩れるという問題があります。
アミノ酸はその他のアミノ酸との摂取バランスが悪くなると過剰毒性を示すことが知られており、結局のところ製造業者もそのことは十分承知しているため、食品にアミノ酸を添加する場合には種類を多く添加するか、いくつかのアミノ酸に限定した場合は量を少なくする配慮を行っています。
というわけで、仮に燃焼系アミノ酸なるダイエットに効果的なアミノ酸があると仮定しても、それがどれくらいの量で効果を発揮するのかは全く不明であるし、スポーツ選手の摂取量等から考えると一日1000mgや2000mg程度では直接的な効果は非常に疑わしいと言えます。
次に、皆さん自身がアミノ酸のダイエット効果に対して誤解をしている(させられている)という問題についてお話します。
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