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長期ダイエッター必見! 日本人の栄養所要量(ビタミン)(2ページ目)

特にダイエット中はビタミン不足に気をつけたいものです。ところがだからといってやみくもにサプリメントに手を出しては帰って不健康になることも…。適量がどれくらいかぜひチェックしておきましょう!

執筆者:河口 哲也

ビタミンD
カルシウムやリンの吸収を助ける働きがあり、女性に多く見られる骨粗しょう症の予防のためにも十分な摂取が望ましいビタミンです。紫外線により皮膚で合成することも可能なため、日光に当たる機会が多い人は必要量の約半分をこれで満たせるという特徴もあります。しかしこのことは逆に言えば、紫外線を遮断する化粧品などを常用している女性の方などはこの機能が働かないため不足しがちになるということを意味しています。ただし過剰症に「高カルシウム血症」「腎障害」「軟組織の石灰化障害」などがありますので、許容上限摂取量には注意しましょう。

☆多く含む食品☆
まぐろ(とろ)、さけ、かわはぎ、いわし、きくらげ、かつお、さんま、さば、ます、うなぎ、内臓類、バター、卵黄


ビタミンE
坑酸化能力が強く、不飽和脂肪酸が酸化した過酸化脂質から血管を守り、動脈硬化や脳卒中などのリスクを下げる働きがあります。また老化を防ぐ効果もあるといわれ、美容目的のダイエッター、健康目的のダイエッター問わず、積極的に摂取したいビタミンです。ただし、まれにではありますが過剰症として血液が固まりにくくなったり疲労感などがあるため、やみくもに摂取すればよいというものでもありません(許容上限摂取量に注意)。

☆多く含む食品☆
アーモンド、大豆、落花生、マーガリン、うなぎ、えんどうまめ、あなご、西洋かぼちゃ、アボガド、卵、さけ、あゆ、内臓類


ビタミンK
血液の凝固を促進したり、骨の形成を促す働きのあるビタミンです。乳幼児を除けば腸内細菌によっても合成されるため欠乏症になることは少ないビタミンです。成人での過剰症はほとんど認められず、所要量と許容上限摂取量の開きが大きいのが特徴です。ただし(いないと思いますが)下剤などでダイエットをすると腸内環境が保てないので、腸内細菌からのビタミンK摂取は期待できず、足りなくなることは十分考えられます。(下剤や下剤と同様の働きをするダイエットピルでダイエットを行うと、カロリーのみならずこのような腸内で生産されるビタミン類にも影響を及ぼしますので、健康上のリスクを減らしたいのならば使用しないのが賢明です。)

☆多く含む食品☆
納豆(納豆菌の働きで特に多い)、ほうれんそう、春菊、小松菜、キャベツ、はくさい、牛乳、ジャガイモ、トマト、大豆


ビタミンB1
糖の代謝(糖をエネルギーに変える働き)に関係深いビタミンで、欠乏すると正常な発育、生殖作用を阻害したり、疲れやすくなり、極端な場合は脚気になります。糖質が多くビタミンB1が少ない(精白米やジャンクフードに偏った)食生活を続けると欠乏しやすく、また体内に貯蔵することが難しいビタミンであるためマメな摂取を心がけることが必要です。さらに運動でダイエットをする場合はエネルギー生産のためこのビタミンが消耗しやすく、通常より多めの摂取を心がけることが大切です。過剰症は特になく、よって摂取許容上限も設定されていません。余談ですが、糖の代謝に関わるため「ビタミンB1を摂取すればやせる」と勘違いしている方もいるようですが、直接的なダイエット効果はありません(足りないと困るがたくさんあるとやせるというものではないという意味です)。

☆多く含む食品☆
豚肉、内臓類、落花生、えんどう豆、大豆、そら豆、うなぎ、米ぬか、たらこ、しいたけ、玄米、胚芽米、ごま、のり、こんぶ

次ページへつづく…
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