この表は、今までの話に出てきた4つのグループの油が、それぞれの食品にどのような割合で入っているかを示したものです。飽和脂肪酸、一価不飽和脂肪酸、多価不飽和脂肪酸n-6グループ、多価不飽和脂肪酸n-3グループの順で色分けしてあります。一見複雑に見えますが、先ほど述べた「一価不飽和脂肪酸」と「多価不飽和脂肪酸n-3グループ」を積極的に摂りながら、「飽和脂肪酸」を少なく摂るには何を食べれば良いか、という観点で眺めてみてください。
自ずから青魚の油のよさが見えてくるのではないでしょうか。
ちなみに厚生労働省は各グループの望ましい摂取割合を「過剰摂取しがちな『飽和脂肪酸』を抑えなさい」という意味を込めて「飽和脂肪酸」30%、「一価不飽和脂肪酸」40%、「多価不飽和脂肪酸n-6グループ」と「多価不飽和脂肪酸n-3グループ」を合わせて30%としています。
最後に、せっかくここまで油の話をしたので余談を一つ。
スナック菓子やインスタントラーメンなどのいわゆるジャンクフードがなぜダイエット中は控えるべきだといわれるのか?それは、ジャンクフードは安価で日持ちがする油で調理されるため、表中の「パーム油」などが多用されることがその理由の一つです。通常原材料名には「植物油脂」としか書かれてないため表に出にくい話題ですが、なぜ問題なのかはもうみなさんはお分かりですよね?